2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

失言に甘い人たち 〜本音アドレナリンに麻痺した愚か者たち〜

柳沢厚労相の「女性は子どもを産む機械」発言。さすがに「よくぞ!言ってくれた!」などという愚言を述べたブログはないが、野党が批判のトーンを強めた辺りから擁護的な発言が増えている。「確かに問題発言だが、辞める程のことではない」と言った意見が多…

同一労働同一賃金実現の言葉に騙されるな〜なぜ同一労働間賃金格差が生じるのか〜

近頃、ほぼ正社員と同内容に従事する非正規雇用者が増え、同一労働間賃金格差が問題になっている。同一労働同一賃金を法的に担保しようという動きも見られるが、なぜこのような問題が起きるのか余り考察されていない。実態を踏まえて是非を考えなければ、な…

日本は80年代前半以前の典型的加工貿易時代に戻ったのか?

日本は戦後加工貿易により復興した国である。安い労働力で価格で欧米各国と戦った70年代以前から、80年代は本質で優位に立ち、国民所得も世界トップクラスとなり、産業も輸出型から内需型に移行し繁栄を極めたのが80年代後半のバブル時代であった。 失われた…

20年間何も進歩していない教育議論

ゆとり教育見直しに異論続出=「知識より人間力向上を」−与党 自民、公明両党は24日、衆院第1議員会館で教育再生検討会(座長・大島理森元文相)を開き、政府の教育再生会議がまとめた第1次報告について協議した。会合では、再生会議事務局長を務める山…

地方首長選挙は盛り上がるが……

与野党相乗り候補と共産党候補しか立候補せず、ほぼ最初から結果が決まっていた地方首長選挙が熱い。滋賀県知事選挙で嘉田由紀子候補が与党系候補を破ったのが先鞭となり、民主党が与党系候補との相乗りを原則禁止し、福島県、沖縄県、福岡市などで与野党激…

単純系の終焉

「あるある大辞典」の打ち切りがほぼ決定的となった。大変喜ばしいことである。この番組に限らずココアに始まり、にがり、寒天、ブルーベリー、赤ワインと、「○○さえ食べれば的な健康になる、痩せる。」的なテレビ報道に激しい違和感を持っていた。捏造はも…

そのまんま東知事選当選の影響

参院選の候補者選定に大きな影響を及ぼすだろう。自民党も民主党も近年はタレント候補擁立に消極的だった。マスコミは自民党のスポーツ選手擁立に常に厳しい論評を与えてきたし、民主党には大橋巨泉のトラウマがある。なんとなくタレント候補擁立は世論受け…

大相撲観戦

本日本場所観戦に行く。いつもは序二段の上位くらいから見るのだが、少し遅れて着いたときは三段目の上位の取り組みであった。 幕下 今日は上位の取組が少なく残念。贔屓の元十両出羽の郷が負け越して三段目陥落が決定的になった。更に古参力士の栃天晃も5敗…

選挙の年 夏の参院選の勝敗ポイントは

今年は統一地方選、参院選と続く選挙の年である。地方選挙の方は私もよくわからないので割愛して、夏の参院選の勝敗ポイントについて考えたい。参院選の場合、過去の趨勢から分析する必要がある。 1998年 橋本内閣 96年の発足当初60%を超える支持を集めた橋…

ホワイトカラー・エグゼンプション導入はなぜ失敗したのか?

もちろん今国会での法案提出が見送られただけで、参院選後に再び導入が議論される可能性があり、導入に失敗したとは言い切れないが、世論が政権に吸い寄せられる光景を長らくみてきた私にには、久々の「世論の反発」を見た気がする。 現時点で、何が失敗であ…

殺人事件の加害者のほとんどは身内

「治安はほんとうに悪化しているのか」という本を読んだ。 世の中には「治安は悪化している」というという言説が流れやすい。それはマスコミにとっても警察当局にとっても、政治家にとっても好都合だからである。我々は自分で信用できる客観統計を探すか、こ…

年賀状の配達が遅くなったけど

今年は年賀状の配達が遅くなったというブログエントリーが目立つ。これについては郵政公社も事実を認めている。 a site without a view 年賀状続報 tamyレポート 桜の花の咲くころに 我思故我在 年賀状の配達が遅くなったように思う じみ庄三郎日記 崩壊する…

「保守主義 拡大より空洞化が問題」 

北海道大学 中島岳志助教授 1月8日朝日新聞より エドマンド・バークは人間の理性の限界を認識し、抽象的理念の普遍性を疑い、歴史の風雪に耐えた具体的な伝統や習慣を重んじる保守主義の立場でフランス革命の熱狂の中で理想社会の実現を解く人々を批判した。…

荒れる成人式

昨日は成人式でしたが、相変わらずの荒れる成人式報道の嵐。 でも、なぜかベタな若者批判をする気にはならない。最近は、マスコミの成人式報道がウザくて仕方ない。 聞くところによると、マスコミ各社は成人式で何か騒ぎが起きないかと、各地の成人式に記者…

低付加価値単純労働の需要を減らして、高付加価値労働の需要を増やすべき

日本の製造業はオートメーション化で工場労働者を減らすことで成功してきたではないですか。安倍総理の言っている「イノベーション」というのは本来そのようなことだと思うのですが、どうも理解されているのか不明な言動が多いように感じます。日本は識字率…

なぜ正社員から非正社員への置き換えに賛成したのか

90年代後半、私もネオリベ的風潮、言動に雷同した事実があります。その中でなぜ正社員から非正規雇用への置き換えに賛成する流れができたのか、私の自己反省も踏まえて話してみたいと思います。 日本型経営においては会社における低付加価値、単純労度を誰が…

潘基文国連事務総長の死刑容認とも受け取られない発言にチャチャ入れする人たち。

東亜速報 日本の問題、疑問点 (Ridiculous things) 青梅恋次郎♪の反中反朝反韓ニュースパラダイス!(通称・おめぱら) 国連は死刑廃止が組織としての是なんですね。国連がヨーロッパ中心の存在であること。アジアの思想は国連の思想ではないという典型的な…

御手洗ビジョンをどう見るか

正月早々、御手洗ビジョンがブログ界を騒がしているので、私も言及しておく。 山口浩氏のブログより引用 そもそも、財界が経済政策やら税制やらに対して発言するのは利害がからんでるからわからなくもないが、国民の行動や思想信条にまで口出しするのは、商…

小仏峠超え

正月食傷気味なので、少し体を動かそうと散歩に出かける。 出かけるのが午後になってしまったため、日が暮れないうちに帰れる場所として、小仏峠に向かう。 小仏のバス停から歩き出しすが、正月ということもありハイカーが多い。高尾山から降りてくる人がほ…

新年のごあいさつ ネオリベと戦う一年

このブログもお陰様で3回目の新年を迎えました。 今年は新年早々やってくれました、経団連の御手洗会長の「御手洗ビジョン」。批判するのは簡単ですが、ネオリベとどう戦っていくかというのが今年の主戦場になりそうな気配です。かつて私自身がネオリベに魅…

硫黄島からの手紙

暇な正月にして映画の日である。映画を観ない手はない。混雑を予想したがそれ程でもない。 アメリカ人であるクリント・イーストウッド監督が日本軍の戦争をどう描くか興味あった。貫かれている価値観は、国が掲げる正義というものは信用できない、疑え!自分…