2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

新自由主義と左派の親和性 思い出す90年代前半の政治風景

八ツ場ダムに関する識者やブロガーの言説を見ると、左派とネオリベの多くが八ツ場ダム建設中止を支持しているように散見される。 日本の左派は環境保護や、公共事業を止めてその予算を社会保障に回して欲しいという願いから、伝統的に公共事業に批判的だ(国…

「ここまで費用を投入したからもったいない」というのは投資判断として最も避けるべき発想。

千葉市長:熊谷俊人の日記: 八ツ場ダムを巡る報道に違和感 しごく納得のいく話。 負け戦の理論ですね。 我が軍は多大な犠牲者を出した。その英霊に報いるためにもここで降伏などできようかと、泥沼の戦争を続けて滅んだ国は数知れず。 もう3万円もつぎ込んだ…

民主党の勝因〜「大きな政府」「小さな政府」という議論を止めたこと〜

民主党の勝因は世論のニーズに忠実であったことであろう。実は有権者のニーズのマジョリティは20年前からほとんど変わっていない。鳩山代表曰く「コンクリートから人へ」つまり税金の無駄遣いや無駄な公共事業を止めて、その財源で社会保障や教育を充実して…

自民党は批判が下手である。野党としてやっていけるのかな?

自民党はずっと与党にいたせいか、批判が下手である。特定の相手を批判する場合、砲台の位置を定めて一点から攻撃することが重用なのだが、この選挙戦での自民党の民主党批判は四方から適当に弾を投げていて、攻撃に威力がなかった。 例えば民主党と日教組と…

地方分権によって自民党政治が復活する可能性

地方分権とは、地方が自由に使えるお金を増やすという謳い文句であった。これまでは紐付き補助金のように、地方が望んでいない公共事業まで押し付けられるという話であったが、これからは話が逆転する可能性がある。中央の民主党政府によって押さえつけられ…

丸川珠代は自民党を離党しなくていいのか

かつて金子勝慶応義塾大学教授と小泉・竹中構造改革を批判する本を出しながら、先の参院選で自民党から出馬した丸川珠代先生。その矛盾を突かれて、「少しでも私の熱い思いを反映するなら、 政権与党の真ん中にその声を届けるしかない。」と言い放ちました。…