2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「新しい公共」とは何か。多少のいかがわしさを不問にすれば画期的な発想だ。

これまで「大きな政府」「小さな政府」の二項対立で語られることが多かったが、最近よく耳にする「新しい公共」とは何か。 「新しい公共」は政府の役割を小さくしようという意味では「小さな政府」の類型であり、リベラルなリバタリアニストや、自由競争とセ…

日本の農業をどうしたいのか。農業の大規模化と日本の原風景維持は両立しない。 

近頃、日本の農業の再生の重要性が急に叫ばれるようになった。少し前まで「食料なんて輸入すればいい」「日本は農業に不向きな国なので、農業は安楽死させればいい」という意見も珍しくなかった。特に大学で経済学を学んだ都市部在住の若年層にこのような意…

高速道路無料化に反対していたはずの知事が、無料化を要望する怪

事業仕訳の結果、高速道路無料化のための予算は大幅に削減されたが、マニフェストが取り下げられた訳ではなく、一部社会実験を行う計画のようだ。当初は四国や北海道などで社会時実験を行うという噂があったが、最近では、地元の要望が強い地域で社会実験を…

外国人参政権反対派の「帰化すればいいじゃん」は詭弁

外国人参政権に反対する政治家やブロガーが、よく「参政権が欲しければ帰化すればいい」と言う意見を表明するが、なんか適当な詭弁にしか聞こえない。グローバル化の中で国籍という概念も流動化しており、「帰化」の有無に拘ることにどこまで意味があるのか…

一部の例外的事象を誇張する。

古典的で王道のプロパガンダ手法である。 80年代以降、国民の反社会福祉感情を煽るため、新自由主義者や影響を受けた若手エリート官僚により、社会保障の不正受給などの事例を意図的に繰り返し公表され、また影響を受けたメディア関係者によりさらに拡大報道…

小沢批判はバカでもできる。

マスメディアが小沢一郎が影でそれだけの影響力を発揮しているのかといったような情報が聞推定的に報道され、それが政治報道の大きなプレゼンスになっている状況は嘆かわしい。そもそも与党第一党の幹事長なのであるから、それなりの影響力があるのは当然で…

どいつもこいつも大都市優先主義者ばかりなのに、地方を敵に回す勇気はない。

「成長戦略」という言葉を多用する人の意見を聞くと、ようは強いところに集中してお金を使えということ。経営学的にはセオリーだが、政治というのは強いものは放っていても大丈夫なので弱ったところを救済するという考え。鳩山政権は政治的であり、昔の自民…