2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

事業仕訳でやっていること

事業仕訳で行われたものの多くは、80年代後半から90年代の前期自民党型ネオリベ政策で、自民党内の守旧派との妥協の結果生まれた負の副産物を整理する作業であったと言える。 事業仕訳=ネオリベ的という単純なものではない。今回の産業はネオリベ路線を進め…

航空路線などの公共交通機関の存廃も、まずは費用対便益を出してみては

asahi.com(朝日新聞社):地方の空路、廃止しないで 16道県が民主党に陳情 - ビジネス・経済 はてなブックマーク - asahi.com(朝日新聞社):地方の空路、廃止しないで 16道県が民主党に陳情 - ビジネス・経済 こういうのは基本的には感心しない。 た…

なぜ道路政策が混乱しているのか―道路政策を巡る3段階の政治闘争―

高速道路値下げも建設も反対。マスコミは何を言いたいのか? 高速道路の料金問題は、民主党の本来の主張である高速料金を原則無料化してその代わり高速道路建設を抑制するか、自民党時代のように高速料金を財源に新路線建設の二者択一のように思われている。…

ネオリベは復権するか

ネオリベ不戦敗の2009年総選挙 先の総選挙はネオリベ不戦敗の総選挙だった。自民党は安倍政権下の郵政造反組復党以後徐々に小泉路線を修正し、麻生政権に至っては確信犯的に小泉改革を否定する政策を打ち出していた。自民党内に一定勢力を誇っていた小泉改革…

国内で政争の具になっているうちは米軍基地問題は絶対に解決しない

普天間問題は解決できないであろう。なぜなら外交問題を国内の政争の具にしたら負けだからだ。日本国内に「アメリカの言うとおりにした方がいい」という世論が一定数あるうちは、アメリカは日本に譲歩する意味がない。外交というのは国会の議席数はあまり関…

「たちあがれ日本」よりもっとも警戒すべき第3極新党は「首長新党」である。

保守を全面に掲げようとする平沼は、実際には理念が異なる議員が集まってようやく5人で「たちあがれ日本」を発足した有り様で、いくら平沼が共同代表で、背後に石原慎太郎がいようとも、この党が保守主義の旗艦政党になると思っている人はほとんどいない。自…

野党の流儀・与党の流儀

野党は政権批判より自らのスタンスを明らかにすることを優先すべし 野党は与党批判より自らの政策アピールを優先しなければならない。一番いいのが与党の政策を批判しながら、自らの政策をアピールすることである。与党批判だけをやっている間は絶対に支持率…

小沢選挙戦術が失敗して小沢の政治生命が潰えるのを黙って見ていればいいのでは?

批判される話題に事欠かない民主党の小沢一郎幹事長であるが、最近は参議院選挙の候補者擁立で批判されている。ただこの話は、しょせん私党の選挙戦術の話題に過ぎない。仮に民主党支持者が選挙で負けるのが心配で憂いているのであれば批判するのもわからな…

ほとんどの保守派は自民党復活などとっくに諦めている。

民主党の議席を減らすのは簡単だ。 今日自民党を離党した園田博之議員はしきりに「民主党の議席を減らす」と叫んでいる。とにかく民主党の議席を減らすためならば、今の自民党ではダメというのは園田議員の言うとおり。ただ平沼・与謝野新党ではダメだ。 た…

お金のないところに新党は生まれない〜マスコミの政界再編ネタに欠けているもの〜

マスコミは相変わらず、政界再編話しが好きだ。とにかく政治が流動化すればするほど、マスコミ人は血が騒ぐらしい。ただ実際に有権者は冷めていて、政界のガラガラポンでわくわくしたのは90年代前半までで、その後は皆白けていた。気づいたら自民党と民主党…

中途半端な鳩山政権の弱さと強さ

中途半端な鳩山政治の弱さ とにかく中途半端で灰色な決着を好む。それが鳩山総理にしてみれば友愛なのかも知れないが、このような政治判断は黒い決着を求める人からも白い決着を求める人からも批判を受ける。 自公政権末期の政権も何をやりたいのかわからな…