若者殺しの時代 (講談社現代新書) 堀井憲一郎著

 てっきり90年代に若者の新しい生き方としてのフリーターの地位に納まり、現在高齢低賃金労働者として産業界に都合のいい奴隷として活躍されている可哀相な30年代前半のお話かと思ったら、だいぶ違った。
 内容的には第1章の「一杯のかけそば」の話と第2章の「クリスマス」のお話だけ読めばお腹いっぱい。日本でクリスマスが恋人たちのイベントになったのはずいぶん最近であることに驚かされた。