なぜ民主党=官公労というネガキャンが効果がないか

 大村議員の失敗は、周囲が「政府与党は年金問題をどう決着させるか」という答えが欲しいという空気なのを全く読めずに民主党批判に終始した点にあるだろう。まあ、これが選挙前なら、選挙を意識して野党に対するネガキャンを張るという行為も判らなくもないが、機を外している。
 また批判が相変わらず、民主党官公労を絡めるネガキャンに依存している。与党議員や自民党寄りの政治評論家でこのネガキャンを今でも多用する人は少なくないが、参院選で全く効果がなかったことが証明されている。郵政選挙民主党全逓を印象付けて民主党守旧派の烙印を押して自民党が勝利した成功体験を引きずり過ぎである。
 もっともこのネガキャンもちゃんとやれば効果があるかも知れない。民主党官公労出身議員の職域の集会に紛れ込んで、公務員ベッタリのリップサービス的な発言をするのを待ってVTRで撮影してyoutubeで流すのである、ただそこまで気合の入った人はいない。
 もっとも相手が長妻議員であっては、何をやってもダメだろう。この人は公務員批判をし過ぎて前回連合の支援を得られずに危うく落選しそうになったくらいである。この人を相手に喧嘩をすること自体が作戦ミスだ。