小沢選挙戦術が失敗して小沢の政治生命が潰えるのを黙って見ていればいいのでは?

 批判される話題に事欠かない民主党小沢一郎幹事長であるが、最近は参議院選挙の候補者擁立で批判されている。ただこの話は、しょせん私党の選挙戦術の話題に過ぎない。仮に民主党支持者が選挙で負けるのが心配で憂いているのであれば批判するのもわからなくもないが、そうでなければ、いちいち騒ぐ話しではないと思う。マスコミがいちいちこのことを「有権者不在だ」と騒ぐのもおかしい。選択肢が多いほど有権者には喜ばしいのだ。無風区がたくさんできて、白ける方が有権者不在だ。
 もちろん個人的にこの戦略がクレバーだとは思っていない。みんなの党はマスコミが持ち上げるほど選挙結果を残すとは考えてはいないが、候補者次第で5人区の東京で1議席取るくらいの力はある。民主党が3候補を立てた場合、5議席を民自公共みという感じで、民主党が1議席しか取れない確率は比較的高いと思う。2人区の京都の2人擁立も、共産党に1議席奪われる可能性がある。共倒れ選挙区が複数出た場合、小沢一郎への風当たりは強くなり、辞任止むなしとなるだろう。
 であるから、反民主の人も、民主党寄りだけと小沢一郎が嫌いな人は黙って見ていればいいと思う。小沢一郎が墓穴を掘って政治生命を絶たれた時に笑えばいいのではないか? この選挙で民主党が負ければ小沢一郎の政治人生が終わりだ。そうなれば、民主党寄りだけれども小沢が嫌いという人が、民主党議席が減るような投票行動を取る可能性がある。民主党はある程度評価しているが小沢は嫌いという有権者はかなりいるので、次の選挙で民主党は予想外の敗北を喫する可能性があると考えている。
 ちなみに私は下賤な選挙マニアの端くれである。基本的に選挙は盛り上がった方がいいとかいうそういう価値基準しか持っていない。参院選の2人区ほどつまらないものはない。主要政党の複数候補擁立は大歓迎である。マスコミだって、しょせん選挙が盛り上がることを望んでいる下賤な人種である。表面で批判して、心の底では候補者が乱立することを喜んでいるはずである。