空中戦と地上戦

 選挙には空中戦と地上戦があります。空中戦は党首や党幹部のテレビ出演やマスコミ受けするパフォーマンスを放つ戦い。地上戦は候補者一人一人の選挙区での活動や党首・党幹部の選挙区へのてこ入れです。
 これまで自民党公明党は地道な地上戦に強く、民主党は空中戦依存という構造だったのですが、今度は様相が違います。空中戦では小泉自民が圧勝していて、民主党造反議員が苦戦しているのは事実ですが、素人ブロガーはこれだけでつい自民圧勝を予想してしまいますが、かなり甘甘です。自民党は基礎体力の減退、支持基盤の反発、地方組織とのねじれ等により地上戦が戦いにくくなっており、空中戦に依存しなければ勝てないという事情があるのです。一方民主党は過去に空中戦に依存し過ぎたため、そろそろ地上戦を強化しなければならないという事情があります。テレビのコメンテーター等は民主党も派手な空中戦に参戦すべきという意見もありますが、誘いに乗らず地上戦主体に戦った方が賢明でしょう。