2011-01-01から1年間の記事一覧
「消費税を上げる前に、徹底した財出削減をしろ」というコメントは非常に無難な常套句である。私も街角で急にインタビューを受けたら、そう答えるかも知れない。 ただ本当に徹底的な削減をしたら消費税を上げていいのか? 仮にそうしたら緊縮財政と消費税増…
今の1票の格差を放置したら、次の総選挙は無効になるのでは言われる昨今。国会では、今の制度のまま格差の是正や比例区の定員削減を行うような対応でなく、抜本的な制度変更を求める声が強まっている。国会に留まらず、世論も小選挙区制度を基本とした今の制…
若者は世代間対立を意識していない 政府は、本来物価スライドで引き下げるべきなのに据え置いてきた年金を本来の水準に引き下げることを決定した。多くのメディアや有識者はこれを肯定的に受け止めている。 ただ多くの国民は評価していない。若者は賛意を表…
今日、先進国で続発するデモの要因は過度な「富の集中」である。富の集中は、多くの場合、官民二つの要因の複合によって起こる。1.経営者の報酬の高騰と一般社員の賃金低下。 2.累進課税、資産や株式への課税の緩和など富裕層優遇税制の推進。 どうも2の問題…
TPPの推進に当っては、特に農業関係者の反発が非常に強い。 結果だけを見ると、野田政権は農家への戸別補償を行ってTPPを推進することになりそうだ。教科書通りの農政を行っていると言えるのだが、なぜここまで反発を受け、あらゆる方面から不評を買っている…
国民のほとんどが賛成し、誰がやっても評価されるような政策というのは、ほとんど前任者に遣り尽され、残ったのはババのようなテーマばかりだ。このような状況では、どのような決断でも支持率は下がる。ただその下がり方に差があり、以下の通り評価は下に行…
放射能の除染は無駄だという意見は、政治家やマスコミからはほとんど出てこないが、意外とネットでは侮れない意見で、マスコミにより抹殺された世論として注視したい。 除染は無駄だという意見は主に3種類の潮流がある。1つは「除染の効果は小さく、福島の子…
福島県の方の話を聞くと、最近福島県民は差別を受けているという被害者意識のような感情を訴える話をよく聞く。 リスク派が、福島県に対してマイナスになる言動でも正面切って発言するようになったのは昨日のエントリーで言及した通り、福島県から避難を希望…
最近震災後の一体感が失われているのではとの話を多く聞く。大まかに被災地の復興支援を重視する人たち(以下「復興支援派」と略す)と、放射能のリスクを危惧する人たち(以下「リスク派」と略す)の間で意識のずれが顕著になってきている。 確かに和を乱したの…
韓流ブームは捏造である的な言説をネットでよく見かけるが。 情報化社会において実際起きている事実を否定するのは、不可能で、韓流スターに熱狂しているおばさまや、K=POPアーティストのコンサートで熱狂している人の存在を消し去ることはできない。 ここで…
最近俳優の山本太郎氏が福島の子どもたちの疎開を呼び掛けたり、室井佑月が福島の子どもたちの給食に福島産の野菜を使うべきでないと発言。ネットでは賛意が相次いでいるが、実際には政策の選択肢の俎上にも上っていないのが実情だ。この温度差は何であろう…
人間、何をやっても批判される状況では、何もやらないで批判されるより、何かをやって批判されることを選ぶものだ。 菅総理の被災地訪問も、私は行かない方がいいと思っているが、3回も被災地を訪問した。 被災地に行かなければ批判され、行ったら復興の妨…
原子力の専門家や東京電力は、原子力推進の立場なので判断にバイアスがかかっているという事実は否定しないし、居実を伝える以上に国民に原子力に対する危険イメージを植えるつけたくないとう政治的配慮が混じる可能性があり、その分穿ってみた方がいいのは…
第2次菅改造内閣発足以降、菅内閣に財政再建と消費税アップへの決意を促す論説が目立つが、見るだけで辟易する。それは私個人が消費税増税に反対である以前に、あまりにワンパターンで食傷してしまうからだ。 評論家やマスコミの正義感は否定しないし、ある…