2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

左派ブロガーの極端な改革アレルギー

最近「改革」という言葉に過剰な拒否反応を示すブロガーを多く散見する。もちろんここ数年はエセ改革者がチープな改革論を振りかざして、散々日本を荒らしたのは事実だ。ただ「改革」と名のつくものはすべて悪なのであろうか?これは「バラマキはすべて悪で…

大阪府知事選橋下圧勝でも自民党反転が難しい二つ理由

この結果を、小泉郵政選挙の再来と錯覚した人は多いだろう。底堅い自民・公明の基礎票の上に、無党派層を票を多く集まれば鬼に金棒、圧勝の方程式である。また若者と女性に支持された点も小泉郵政選挙に似ている。 明日の新聞は「民主小沢党首の求心力低下免…

大相撲観戦

久々に大相撲観戦に行く。いつも2時少し過ぎに行って、幕下の取組から見ていたのだが、両横綱が出場し土俵入りの時間が長くなったせいか、着いた時には十両の土俵入りが始まっていた。 それにしても朝青龍の嫌われぶりが凄い。会場が一体となった「魁皇コー…

「巨泉のこんなモノいらない!?」を覚えているか?

1987年から89年にかけて日本テレビ系で放送されていた番組を覚えているだろうか?この番組で取り上げられるいらないものは「オリンピック」や「NHK」など多彩であったが、公共事業を取り上げることが多かった。 この番組は、大衆に「無駄な公共事業」の存在…

及び腰でまともな批判のできないマスコミには失望

こんな酷い政治が行われているのに、マスコミの批判トーンは低い。土建屋とツーカーの地方紙は確信犯としても、全国紙も「何が巨悪であるか」という点を見失っている。 一番酷いのは読売新聞、社説すべてを民主党批判に裂き、政府の道路建設推進の方針には無…

一般財源派は暫定税率廃止派と共闘せよ

今一番やらなければならないのは、再び無駄な道路建設が興隆することである。道路予算は小泉政権移行シーリングが抑えられ、必然的に道路特定財源に余剰が生まれたが、一般財源化を断行するリスクを避け、それを本州四国連絡橋公団の長期債務返済に充当した…

最大の戦犯は冬柴大臣

空気が変わったのは、昨年11月の阪和自動車道の開通式だと言われている。開通式で「財源が余れば一般財源というが、余るはずがない。地方へ行けば本当に道路が必要だと分かる」とリップサービスを展開し、開通式出席者を喜ばせ、同席した自民党の二階総務会…

最悪の方向に進みつつある道路特定財源問題

昨年末、安倍内閣の政府「道路特定財源の見直しに関する基本方針」が発表された直後の日経BPの猪瀬直樹のコラムを改めて読み返した。 彼は玉虫色の決着だと批判するマスコミを逆に批判し、一定の評価を下した上で、一つの危惧を吐露している。 僕が危惧して…

日刊工業新聞の社説を読んだか!

昨日のエントリーで「株価下落でネオリベラリストの舌の根が再び湿りだした」ことに言及した。日経や産経に目を奪われていたが、日刊工業新聞の社説が飛び抜けて酷かった。 これを読んで、最初は15年前の古新聞を間違って読んだのかと噴飯した。しだいに読ん…

良識ある改革は促し、極端な反動は戒め

もう「改革」という言葉は使いたくない。インチキ改革論者に使い古され言葉の持つ魅力が失われたからである。ただ、「改革」という言葉にアレルギーを起こしたり敵視する気はない。 私が敵視するのは大企業優先の景気浮揚策である。こんなことを言うと共産党…

株価下落で反撃を開始するネオリベラリスト

株価下落が止まらない。それを待っていたかのように、ネオリベラリストが息を吹き返したように叫びだしている。お決まりの紋切型で「改革を止めたから外国人投資家が逃げ出した」と。 一番酷いと思ったのが、KYボケ老人電波芸者の田原総一郎の日経BPのコラム…

値下げ分の一部を環境税に

蛇足だが私の意見は環境派に近いので、最近の民主党のパンチを効かす動きには不満がある。ただ政府与党案があまりにも酷いので、天秤にかけることはあり得ない。暫定税率25円/ℓのうち10円/ℓぐらいを環境税にできれば御の字だ。25円そのまま環境税にしたら、…

純化の政府与党案と集約妥協型の民主党案

今回政府与党はかなり純度の高い路線を取った。自民党というのは、かなり広い層の意見を集約して玉虫色の落しどころをみつけるのが巧い政党で、そのようにして政権を維持してきたのだが、今回は他の意見をほとんど取り入れずに道路特定財源維持に純化したの…

道路特別財源に対する考え方は概ね4通り

1:これまで通り道路特定財源を暫定税率部分も含めて維持する。将来的には余剰となった税収の一部を一般財源化することも容認するが、まだまだ日本は道路が未整備であり、当面はほとんどを特定財源として維持する。=現状維持=政府与党案 2:道路特定財源の…

道路特定財源に対する考え方

ガソリン税値下げに賛成か反対か?或いは道路特定財源の一般財源化に賛成か反対かという議論が盛んに繰り返されているが、そのような議論ではいつまでたってもこの問題は理解できない。現実には世論は二つでなく四つに割れているので、それを基本に考えたい。

後だしジャンケンの環境ロジックでは誰も信用しない

道路特定財源の暫定税率の話が、急に「環境」の話に摩り替えられてきたいる。 町村官房長官「ガソリン値下げは環境問題にマイナス」 1/19日経 ガソリン値下げは温暖化助長−高村外相 1/19 時事通信 ガソリン代を高くすれば、自動車利用が控えられガソリン消費…

新自由主義が最悪で、まだ古い自民党の方がマシというリベラル派も

リベラル派の中で、新自由主義が最悪で、まだ古い自民党の方がいいという人も少なくない。 都市在住のリベラル派にはちょっとピンと来ないかも知れないが、地方在住のリベラル派に多い。 「きまぐれの日々」もそういったブログの一つだ。この中で朝日新聞を…

新自由主義者は空気を読んで方向転換せよ

「まだ改革が足りない」という改革至上主義者の声を聞くと空しくなる。完全に世論から浮いているからである。新自由主義がなぜ急速に支持を失ったのかをよく理解していない。国民レベルから見れば、痛みに耐えても何もいいことがない、企業業績回復を先行さ…

キャスティングボードを握る社民派

意外かもしれないが、経済政策だけを見れば新自由主義と公共事業重視派が対極にあり、社会保障重視の社民派がキャスティングボードを握る形になっている。 実はこの構図は90年代の日本で既にみられた現象だ。当時の社会党は、自民党から分離し新しい政治を目…

新自由主義と社民主義の妥協の可能性 第三の道について

社民主義については、昨日のエントリー(id:kechack:20080117)で言及したが、少し話しを端折り過ぎてしまった。まず三分律の説明をし、「新自由主義」と「公共工事重視派」の擁壁の高さを理解してもらってからの方がよかった。ただ新自由主義と社民主義のどこ…

水と油の「新自由主義」と「公共工事重視派」

上記の図で、一番壁が厚いのが、実は「新自由主義」と「公共工事重視派」の間である。いわゆる新古典派経済とケインズ経済の対立に相当する。両者は経済政策的には完全に矛盾していて妥協の余地がない。むしろ社会福祉重視の社民主義の方が、両者と妥協の余…

再配分を巡る三分律

以上の構図を三分律でまとめたい。また三分律かとお思いでしょうか?確かに私は三分律で考えるのが好きなのだが、三分律の議論は白黒はっきりした二分律に比べてわかりにくいので、評判があまり宜しくない。アクセス数。ブックマークとも三分律の話を始める…

自民党のバラマキと民主党のバラマキ

以下、すべてのバラマキは悪だとする新自由主義者にとってはどうでもいい話である。ただ40代以上の人にはこの話はしっくり来ると思う。自民党のバラマキは公共事業重視で予算により総需要を創出して、地域間格差を是正しようというものだ。一方、今の民主党…

バラマキに対する評価

自民党も民主党もバラマキだからダメというのが彼らの特徴だ。55年体制を知らない若い有権者の間では、「改革派」VS「守旧派」という二分律が有効で、新自由主義者に雷同するケースが多々見られる。しかし55年体制を引きずる40代以上の世代にはこの構図はし…

新自由主義者の遠吠え

昨年の参院選でバラマキ政策を掲げた民主党が大勝し。あわてて自民党がバラマキ政策に回帰した。日本は改革を止めたと思われ、外国人投資家はどんどん逃げてゆく。 とまあ、最近のエコノミストやネオリベ経済学者の紋切型の発言はこんな感じだ。しかし、彼ら…

できるだけわかりやすく政治のお話

最近の政論は55体制来の「保守」VS「革新」あるいは90年代来の「改革派」VS「守旧派」という二分率ではまったく理解できない。少しでも理解できるように三分律にしてみた。

社会民主主義勢力内の分裂

東洋経済の「北欧」特集が波紋を呼んでいる。左翼雑誌でなく経済誌が福祉国家を肯定的に取り上げたことに驚いた方は多いだろう。なにしろ日本では90年代以降福祉国家や社会民主主義は時代遅れのものとされ、そのような主義主張は息を潜めていたのだから。 田…

ガソリン税暫定税率問題で与党は環境派と連携?

『ガソリンには高い税金をかけるべきだ!』という意見の方いません? 私の友人にもいるのですが。彼はとにかくマイカーを敵視する公共輸送機関至上主義者で、全国のLRT推進運動に名を連ねているのですが…。他にもいわゆる環境重視派にこのような意見がありま…

道路特定財源に関して 〜与党案を無視すればよい〜

次の国会での最大の懸案事項は道路特定財源とそれに付随する租税特措法の取り扱いである。これに関しては、与党案vs民主党案という図式では本質を見誤るので、マスコミや識者の論調を引用しながら考えたい。 識者とりわけ小泉改革を支持していた論客の間から…

明日アレルヤ

今頃、マスコミは成人式報道の準備で忙しいころであろう。 日本全国の成人式会場に契約カメラマンと契約記者を派遣して、「もしかしたら荒れる成人式」の式次第を固唾を呑んで取材するのである。 何もなければ「チェつまんないの」との捨て台詞を残して報道…