2006-01-01から1年間の記事一覧

今年1年を振り返って

今年は元旦の読売、朝日の社説から、少し違う流れを感じた。普段対峙すうことの多い両社の社説が似ていたのである。 今年は、昨年の小泉フィーバーが冷め、ホリエモン逮捕。日本の健全な保守主義者が小泉・竹中的な市場原理主義は日本の伝統を崩壊させると警…

餅つき大会

ここ数年、12月30日に平塚のビニー家で餅つきをするのが恒例になっていて、札幌在住時代も30日に上京して、実家に帰らずに平塚に寄って餅つきをしてから帰省することが多かった。 最初はYTBのイベントだったのだが、最近は餅つき好きの方々のメンバーが固定…

周回遅れのネオリベラリズム

現在日本では「ホワイトカラー・エグゼンプション」など企業優位の労働法規改正や、企業や高額所得者に優位で低所得者に厳しい税制改正や社会保障の見直しと、すざまじいネオリベの嵐が吹いいる。なぜこんなことになっているか摩訶不思議である。 ネオリベ全…

クリスマス処刑に想う

日本で現時点で死刑廃止を論じる時期でないであろう。しかしクリスマスに処刑するのはいかがなものか。 そもそもなぜ未執行死刑囚が100名を超えながら、年間4人しか執行されないのか?どうも国際世論に配慮してのようだが、どうせ国際世論を気にせざるを得な…

揺れる「メリー・クリスマス」米で復活相次ぐ

「キリスト教徒以外への配慮を欠く」として、「ハッピー・ホリデーズ」などと言い換える傾向が強かった「メリー・クリスマス」という言葉が今年、米国で顕著に復活している。多民族国家として、少数派の文化や宗教の尊重を強調する「多文化主義」に対する揺…

若者殺しの時代 (講談社現代新書) 堀井憲一郎著

てっきり90年代に若者の新しい生き方としてのフリーターの地位に納まり、現在高齢低賃金労働者として産業界に都合のいい奴隷として活躍されている可哀相な30年代前半のお話かと思ったら、だいぶ違った。 内容的には第1章の「一杯のかけそば」の話と第2章の「…

「おててつないで仲良くゴール」にみる90年代のネオリベと民族派の蜜月が終わり、無産右派が胎動する可能性

「おててつないで仲良くゴール」の話をご存知であろうか、実にくだらない話ではあるのだが、実に象徴的な話である。小学校の運動会の徒競走で順位をつけるのを止め、最後は仲良く手をつないでゴールするという話だ。実は今になってどこの小学校で行われてい…

いんちきネオリベラリスト注意報 企業に甘いだけ

最近の経団連の御手洗会長の発言といい安倍内閣の経済財政諮問会議の八代尚宏氏の発言といい、かなりおかしな発言が目立つ。これらは既にネオリベラリズムとは言えない、単に「企業に甘い」だけのまともな発言ではない。 ネオリベラリズムの処方箋は確かに公…

税制と社会保障にみる富の再配分

昨日の朝、NHKの『日曜討論』を見た。与党の税制改正大綱発表を受けて、税制の話であったが、改めて税制と社会保険が不可分の問題であることを実感した。話は自ずと社会保険の問題に及んだ。 残念ながら与党から出ているのは「社会保険庁」の改革と先に決ま…

コンパクトシティで地域再生―暮らしにくい町・暮らしやすい町―

田原総一朗が好きではないのでサンデープロジェクトはあまり見ないが、興味深いテーマだったので見る。 一般に都市の郊外化は、アメリカからの外圧による91年の大店法改正により大型商業施設が郊外に次々立地し起きたと言われているが、実は公共施設が90年代…

民主党の国会運営は政局感が欠如している。

改正教育基本法:「成立阻止」の野党共闘が崩壊 改正教育基本法が成立した15日、「成立阻止」を掲げて野党4党が展開してきた国会共闘が土壇場で崩壊した。衆院での内閣不信任決議案提出では足並みをそろえたものの、参院では共産、社民両党だけで安倍晋三…

<小杉隆元文相>妻の自己破産、負債総額は14億円

関連記事 毎日新聞 朝日新聞 夕刊フジ 妻と本人は別人格なので、本人の責任は回避される。法的にはそうだが、どうも妻は政治資金目的で金を借りており、詐欺性が強い。辞職か少なくとも今回限りで議員を引退するのがスジであろう。本人が決断しないのならば…

与党の2007年度税制改正大綱について

関連記事 平成19年度税制改正大綱 自民党 12/15 読売新聞「与党が07年度税制改正大綱決定、企業中心に減税」 12/15 朝日新聞「減税一色、07年度税制改正 企業・富裕層には手厚く」 12/15 毎日新聞「税制改正 与党が大綱決定 企業向け中心に6千億円減税」 …

経団連御手洗ビジョンについて

日本経団連(御手洗冨士夫会長)が来年1月1日に発表する将来構想「希望の国、日本」(御手洗ビジョン)の原案が11日、判明した。 12/11朝日新聞 . 全体的に本音出しすぎ、表に出すぎという印象を受けた。もっとも財界はこう考えていますと正直に意見を出すの…

相次ぐ知事の逮捕の背景

最近の不祥事事件を見る基本は、検挙などの表面的な動きから評価しないことである。これを以って最近の首長はモラルが下がった等という議論をするのはナンセンス。これまで見逃されていたものが許されなくなったのは、飲酒運転や教師の体罰や医療事故などと…

続:保守主義とは何か

11月24日のエントリーの続きで、コメント欄でのhodashiさんとのやり取りでのお返事が長くなりそうなのでこのエントリーでまとめます。 現在多様な「保守主義」が混在しているように見えますが、基本的に「伝統的な価値観を重視し、現代的問題を解決しようと…

エコール

別の映画を見に行く予定が、渋谷のスぺイン坂で行列ができていたので誘われて観る事に。 残酷なようで天国のような、怪しい耽美的な映画であった。

教育改革理解進まず 安倍政権、外交・安保は評価高く

アジア外交(52.5%)、北朝鮮問題への対応(52.1%)では評価する人が半数を超る一方、教育改革も「評価しない」(39.7%)が「評価する」(32.2%)を7.5ポイント上回り、有権者の理解は進んでいない。安全保障問題でも「評価する」(33.6%)が「評価しない」…

道路特定財源の一般財源化について 

道路特定財源の一般財源化が議論されようとしております。安倍総理は一般財源化を推し進めて改革政権であることをアピールする機会にしようとしています。今のところ世論もマスコミも賛否両論ですが、最近の政治の流れを見ると、まもなく一点に収斂して改革…

高円寺の「楽や」で行われた松木氏のライブに行く。楽やでのライブに行くのは8月に続き2回目。今回はヴォーカルゲストに葉桐弓子さんを迎えてのセッション。葉桐さんはしばらく音楽活動を休止されていたそうですが、すばらしいヴォーカルを披露してくれまし…

紅白歌合戦出場歌手発表

TV

私は毎年つまらないと文句言いながら結局紅白を見てしまうタチだ。紅白自体は面白くないが、出場歌手発表で大物歌手が落選することと、歌手別視聴率の発表。これだけは楽しみである。 しかし、最近は大物歌手が落選し涙の記者会見を見るという楽しみが減って…

祖師谷大蔵の Complex Bar Ikeda で松木氏がハウスバンドのゲストプレイヤーとして出演すると言うので観に行く。 マスターボーカルのちょっととっぽい60年代の音楽やバカラックサウンドなど、いつものJAZZとはちょっと違う雰囲気。ボーカルの水上まりさんの…

中川幹事長には政治センスがない

復党問題 ネットでは中川幹事長が圧勝 確かに中川幹事長の強気の態度に復党を求める造反組が屈服したのが結果だと思う。しかし、幹事長が勝って復党を求める造反組が屈したという見方自体がナンセンス。自民党内か政治ネタに慣れきった政治マニアにしか通用…

内館牧子 朝青龍のけたぐり「品格にかける」…

朝青龍がわざわざけたぐりという技を使う必要もないのは確か。あの相撲はいい相撲かと言われれば悪い相撲だ。だからと言って「品位にかける」はないだろう。政治家が最近好んでこの言葉を用いているからと言って、なにもこの相撲に対して「品位がない」と言…

自民党郵政造反組復党問題

世論の反発は予想以上だ。この決定が自民党にとってプラスにならないことは想像できたが、私のように小泉改革に何ら期待していなかった私には、正直「裏切られた」という率直な感想を抱く人たちの気持ちは計り知れない。 結局、小泉改革を支持する人も、小泉…

20代の政治意識 朝日新聞の安倍内閣支持率急落報道

内閣支持率下落53%、無党派と若者離反 本社世論調査 11月14日朝日 朝日新聞らしい報道。着眼点はいいが、喜ぶべき内容なのか?安倍首相の中国・韓国訪問以降20代の支持率が落ちているということは、20代は親特ア政策を支持していないということではないか…

父親たちの星条旗

世論に戦争が支えられているというアメリカ特有の兵士たちの悲劇なのでだろうか。日本の当時の戦争背景とはまた違った民主主義故のいやらしさを感じた。この構造はイラク戦争継続中の今でも変わらないのであろう。一方で一度厭戦気分が蔓延すると最大の武力…

保守主義とは何か 個人を吸収する共同体 広井良典千葉大教授

保守主義の特徴 保守主義の特徴は自由主義や社民主義と対比するとわかりやすい。独立した個人が自由に競争すればいいという自由主義にブレーキをかける意味では保守主義と社民主義は似ている。保守主義は個人を共同体の方に吸収してゆく方向。社民主義は個人…

札幌は雪

札幌に来ています。札幌はもう雪です。 だいぶ水っぽい11月の雪はすべりやすい。歩道をゆっくりと歩きます。

密度の濃い一元的コミュニティ内での教育訓練の必要性

いじめ問題の処方箋として内藤朝雄氏が提言している、子どもを学校という閉鎖的で一元的なコミュニティから開放するという意見はしごく尤もな意見である。「しかと」という行為も、多元的なコミュニティ環境下においては実効性を失い「いじめ」としての効力…