<小杉隆元文相>妻の自己破産、負債総額は14億円

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 妻と本人は別人格なので、本人の責任は回避される。法的にはそうだが、どうも妻は政治資金目的で金を借りており、詐欺性が強い。辞職か少なくとも今回限りで議員を引退するのがスジであろう。本人が決断しないのならば、自民党は候補者を差し替えするべきだ。
 小杉議員は1965年にTBSを退社し最年少で都議に当選。新自由クラブ結成に参加し、1980年に新自由クラブから衆議院議員となった。長らく改革派イメージが強かったが、次第に企業・団体依存のコテコテの都市型保守政治家になってしまった。2000年の総選挙では都市部での自民党惨敗の影響を受け、この人もあえなく落選。私は賞味期限切れの政治家との印象が強い。
 ところが、前回の総選挙では15万票の大量得票でかつて追い落とされた民主党手塚仁雄に5万票もの差をつけて完勝してしまった。選挙前はすべてのマスコミ予想で手塚優位の予想が出ていたが、僅差どころか圧倒的大差で小杉が勝ったのである。あの選挙がいかに都市部で小泉旋風が強烈であったかを象徴している選挙であった。こんな賞味期限切れ候補に「小泉改革」を期待して投票する東京5区の有権者もどうかしている。昔の土井ブームの時の社会党を彷彿させる。あの時は土井ブームだけで労組出身のどうしようもないしょぼい爺さん議員まで続々当選してしまった。その後の社会党がどうなったか周知の通り。自民党小泉ブームのドサクサに塗れて勝ってしまった古臭い守旧派議員がたくさんいる。今後どうなるか楽しみである。
 もっともこんな正味切れ議員に大差で負ける民主党の手塚議員ももしかしたら正味切れなのかも知れない。相手が小杉議員だからかつて勝てただけであって、小杉議員が引退し公募で粋のいい候補が出てきたら勝ち目がなくなるであろう。民主党も候補者差し替えを検討すべきかも知れない。