相次ぐ知事の逮捕の背景

 最近の不祥事事件を見る基本は、検挙などの表面的な動きから評価しないことである。これを以って最近の首長はモラルが下がった等という議論をするのはナンセンス。これまで見逃されていたものが許されなくなったのは、飲酒運転や教師の体罰や医療事故などと同様である。厳しくなっただけである。
 ではなぜ黙認されなくなったのか?私は陰謀論は好きではないが、背景は二つあるようである。一つは米国が日本国内の悪しき商慣習を必要悪と黙認する風潮に対して政府が毅然とした態度を求めていること、もう一つはその外圧に乗じて中央官僚が地方分権に流れに楔を打ち込む道具にしようとする動き。
 アメリカも中央官僚もしたたかだ。日本がよくなるのであれば、野望家や策士を暗躍させても多少は構わないのではあるが、本当によくなるのか?