今年1年を振り返って

 今年は元旦の読売、朝日の社説から、少し違う流れを感じた。普段対峙すうことの多い両社の社説が似ていたのである。
 今年は、昨年の小泉フィーバーが冷め、ホリエモン逮捕。日本の健全な保守主義者が小泉・竹中的な市場原理主義は日本の伝統を崩壊させると警戒するようになり、新たな潮脈が生まれるかに見えた。
 そして真正保守と言われる安倍政権誕生でどうなるか、わずかばかりであるが期待するところもあったが、がっかりだった。教育や思想面でガチンコに古臭い保守主義を掲げて、経済政策は小泉時代より更に大企業寄り丸出しのネオリベであった。
 経済保守と文化保守の利害が対立し、新たな潮流が生まれるという私の予想は今年もハズれた。