最大の戦犯は冬柴大臣

 空気が変わったのは、昨年11月の阪和自動車道の開通式だと言われている。開通式で「財源が余れば一般財源というが、余るはずがない。地方へ行けば本当に道路が必要だと分かる」とリップサービスを展開し、開通式出席者を喜ばせ、同席した自民党の二階総務会長が同調した。
 自民党内では、参院選の敗北で、「地方に金を撒かないから負けた」といった独善的な総括論が漂い、改革路線への反動の空気が漂っていた次期であり、上記の発言で一気に堰を切ったように「もう一般財源化は考えなくていい」「道路を作るという話をしてもいいんだ」という空気が蔓延した。