朝まで生テレビ〜少子化問題〜

 結論から言うと、一人の女性が産む子供の数の問題ではなく、結婚できなっているのが問題だ。また子供の教育云々ついでにゆとり教育批判というのは末梢な議論で、本質的には社会の二極化による敗者の増加が原因だと思う。
 しかし末梢な議論に捉われ過ぎて、これ以上議論が深まらなかったのが残念。長田百合子みたいなニート対策のカウンセラーとか中途半端なパネラーを呼ぶから議論が各論に入ってしまう。別の機会に「二極化する社会にどう対応するか」というテーマで的を絞って議論してもらいたい。
 これについては田原総一郎の言う「新自由主義で行くのか、社民主義なのか?」今度の機会でやりたいと言っていたが、ぜひ期待したい。純粋な社民主義は破綻するし、極端な新自由主義はリスクが高いので、二者択一の問題ではないという結論は見えていているが、完全な社民主義を信奉する人間は絶滅しつつあっても、未だに新自由主義推進者が蔓延しているのが日本の現状である。新自由主義はどこまで取り入れて、どこから先は補正するのかというのが本来なら今の政治のテーマになるべきなのである。この議論の過程において、現在の表層的な問題である「少子化」の問題や「治安」や「教育」の問題すべてが包括されるのである。