戦争と平和

 終戦記念日なので、「平和」について考えたい。
我々は「戦争」と「平和」を対義語として使用することが多い。これこそ、まさに戦後平和教育の成果ではないか?世界の多くの国では、戦争と平和は対義語ではなく、「平和の為に戦う」ということが普通に語られる。アメリカなどはその最たるのもの、今アメリカがのめり込んでいる「テロとの戦い」はまさに「平和の為に戦っている」という大義名分の上に行われている。
 もっとも、日本もアメリカの対テロ戦争を支持し、具体的な支援を行っている訳であるから、日本人の多くが戦争=反平和と認識していようと、日本は「平和の為に戦う」という価値を共有していると世界的には認識されている。今後のテロ特措法にかかわる議論も、アメリカが本当に日本と同じ価値観を共有し売る国なのか十分踏まえて考えなければならない。
 そもそも、日本人が本当に「戦争」と「平和」を対義としているかもちょっと怪しいのであるが…。私も小学生時代にロボットアニメや戦隊ヒーローモノで「平和の為に戦うヒーロー」に燃え。むしろ中学生になってからあとから学校教育で「戦争の愚かさ」「戦争への憎しみ」を教わった。右翼的に言えば平和教育による洗脳なのであろうが。
 意外と、日本人の中にも「平和の為に戦う」ことに燃える素養が残っており、アメリカを支持するベースがある可能性もある。