いかがわしい消費税増税議論
最近消費税アップ議論が華やかだ。増税論者と言えば、まず与謝野馨前官房長官ら財政再建論者の名前が浮ぶ。彼の言う「税金の無駄使いと増大する社会保障費では規模が違う」という考えは事実としては正しいかもしれないが、考え方としては間違っている。確かに無駄な支出を止めることで捻出できる金額は、必要な社会保障費の1/10かも知れない。だが、規模が違うという理由で増税議論を先行させるのは政治的には誤りだ。まず一つに国民が納得しない。もう一つの理由が、歳入の担保を得ることでムダ使いを減らす努力をしなくなるからだ。
この記事を読むと、どうも増税議論が税制再建論者から積極財政論者に拡大しているように見える。公共事業削減のシーリングを壊したい。その為に増税を以って歳入を増やしたい人たちが闊歩し出した。
財政再建論や社会保障充実の増税論は、私は賛成しかねるが選択肢としてあってもいいと思っているが、積極財政論者の増税論は選択して存在すること自体を許してはならないと思う。
