笑の大学

 結局今日も映画を観に。
 前から見たかった笑の大学を。
 最近月曜日に映画を観に行くことが多いので、混雑している映画館は久しぶりだ。
 この映画もなかなか観客動員で善戦しているようだが、かなりハウルの動く城を諦めて流れてきた客のように見える。シネコンならではの効果で、確かマーケティング用語でこのような効果を具表する言葉があったが忘れた。さしずめ、超有名ラーメン店の隣で営業するまあまあ有名店といったところか。
 雑談はさておき、この映画はとにかく好きな映画だ。なによりも登場人物が少ないとがいい。最近私もボケてしまい、登場人物の多い洋画などは、役が覚えきれずに内容が未消化に終わることがある。この前観た「父と暮せば」もそうだったが、劇作家が書いた台本は無駄な登場人物がなく役者が生きる。その分演技力が求められるが、実力派と言われる役所広司はともかく、稲垣吾郎がいい。
 内容的にも、あくまでも喜劇で、暗い当時の世相も喜劇化されており、さしずめ「お笑い戦中ニッポン」とでも言うべきか。それでいて椿一に召集令状が届き去るシーンは泣かせる。