オペラ座の怪人

 基本的には昔のミュージカル映画がそうであったように、ブロードウェイまで足を運べない地方の人たちにもミュージカルを楽しんでほしいという精神を継承した作品づくりをしているようで安心した。10年くらい前に帝国劇場に劇団四季のミュージカルを観に行ったことがあるが、舞台に気を取られ脚本はあまり覚えていないが、かなり脚色はしているがように思えた。ただラウルをフューチャーすることにより、より感情移入できる作品になっていると思う。(賛否はあろうが。)
 また、この作品は、ミュージカルというよりオペレッタのような作品なので、シリアスな感情表現が重要なので、映画化にしても楽しめる。ただ地下のシーンは、セットは派手なのだが、どこか迫力がない。カット割のせいでもないだろうし?この辺が映画の限界なのか?
 "Angel of Music"はいい曲ですね。どうしてもこの作品はインパクトの強い曲である"The Phantom of the Opera"ばかり耳に残ってしまうのですが、"Angel of Music"をフューチャーすることで、作品のイメージを少し明るくしているような…。CMなんかででも"Angel of Music"を使ってますしね。