ミュージックステーション

 ニュージックステーションで、80年代の音楽の特集をしていたので、食い入るように観てしまった。しかし解せない。80年代バンドブームというカテゴリーで「安全地帯」「アン・ルイス」「TM NETWORK」「吉川晃司」「米米CLUB」「聖飢魔Ⅱ」「SHOW-YA」「BUCK-TICK」「THW BLEU HEARTS」「X-JAPAN」を紹介したセンスには失笑した。
 強いてバンドブームと言えるのは「THW BLEU HEARTS」ぐらいか?
 すでに担当放送作家も20台後半で、この時代を理解していないのか?
 私が台本を書くとすれば、「80年代後半、アイドル歌謡中心であったミュージックシーンから次第にロック・ポップスが主役となる時代であった。」とナレーションを流し、Vを流す。であったら、これらのミュージシャンを一括りにするのも許容範囲と言える。
 あと文句を1つ。マスコミは「ブーム」という言葉を使いすぎ。ブームとは一時的に流行し、その後潮が引くように衰退するものを指すべき。80年代のバンドブームは、その後継承され、現在のJ-POPシーンに脈々と受け継がれているのであるから、すでにブームというレッテルを剥がしてあげてしかるべきである。最近は「お笑いブーム」という言葉を多用するが、すでに社会の中で一定の地位を確保した「お笑い」という概念にブームというネガティブな言葉を繋げるセンスに首を傾げる。しばらく経つと「お笑い」というものが下火になるとでも思っているのか?「ピン芸人ブーム」というのであればまだ理解できる。余りにも安っぽい造語を繰り返すマスコミには猛省願いたい。