それでもYOSAKOIソーランを楽しむ方法

 YOSAKOIソーランは物足りないと書いたが、それでも楽しむ方法を考えてみた。今は娯楽が多様化していて、気に入らないものは無視しても自分の趣味にフィットした娯楽がいくらでも見つかるが、そのような状況が文化の薄さ、1億総ヲタ化によるコミュニケーション不全現象の現況とも言える。札幌に居る以上、このつまらないYOSAKOIも楽しむ工夫が必要である。

  • 強豪チームを見て楽しむ。
    • 普通のチームと強豪チームの差は演舞力もそうだが、構成にある。フォーメーションチェンジ等の構成はチームのまとまりと練習時間が必要で、練習時間の取れないチームは構成で凝ることはできない。今年はどのような構成にしてくるかという見方をすればYOSAKOIを楽しむことができる。でも最近は構成に懲りすぎて、演舞をないがしろにしているチームもあるけど……。
  • 地方チームを見て楽しむ。
    • YOSAKOIには道内地方からやってくるチームがたくさんある。中には人口2000人ぐらいの小村からの参加チームもあって、村中の若者はすべて参加しているのではと思うぐらいのチームもある。実際に、YOSAKOI期間中は参加者とその応援団が札幌に行ってしまい、村が空っぽになるらしい。札幌のチームにない一体感とローカル色が面白い。
  • 道外チームを見て楽しむ。
    • 今はYOSAKOIが全国的なムーブメントになっているようで、本州でも同じような祭りをやっている地域がある。そこで本場のYOSAKOIに出てみようというチームが当然出てくる訳で、実際にかなりのチームがやってくる。
      しかし実際には何の特色もなくてがっかりするチームがほとんど。中には地元の民謡をYOSAKOI風にアレンジしているところもあり、知っている人には面白いかも。
  • 周辺会場で楽しむ
    • 大通り会場は商業主義化が行き過ぎていて、はっきり言って行かない方がいい。1番街やすすきのや駅前や道庁前も同様だ。その点周辺会場は地元のお祭りの雰囲気がしていい。私は平岸会場と澄川会場しかいったことがないが、こういう雰囲気だと「参加することに意義がある」的な下手くそなチームが出てきてもご愛嬌だし、地元チームに対する独特の熱気ある応援が楽しめる。
      平岸会場の平岸天神に対する応援は特に熱が入っている。観客も勝手を知っているので、歓声や合いの手が入るのは大通り会場では見られない光景だ。澄川会場は澄川精進蛍会という決して強豪ではない小さなチームのホームグランドなのだが、家族的な応援がいい。