第14回YOSAKOIソーラン総評
つまらないといいながら、金土日といろいろな会場を回ってちゃんと見てしまいました。入賞チームと個人的な寸評をまとめてみました。
大賞 新琴似天舞龍神
- 構成もさることながら、踊りの一つ一つの完成度が高い。演出家が研究熱心なようで佐渡おけさをはじめ日本各地の踊りのエッセンスを上手く取り入れている。三味線、太鼓、唄の生伴奏であるのも強み。どうせなら100%生伴奏を目指して欲しいが。編笠という独特のスタイルをトレードマークとしたところも勝因か。ただ今年はいろいろなエッセンスを詰め込み過ぎの過剰演出という感じがして昨年の方がよかったと思う。
準大賞 乱舞童
- 白老町から来た地方チーム。9月の白老八幡神社の大祭は札幌に次いで大きいよさこいイベントらしく、そこの主役チーム。
- 静の動のコントラストがいい。踊り手の声、男踊りの杖など視覚だけでなく聴覚リズムを生かしている。衣装や大漁旗を使った視覚効果もいい。
準大賞 三石なるこ会
4位 VOGUE038
- ミュージカル仕立ての演出。男踊りと女踊りのコントラストが見事。ステージ上での全体の動きを意識した構成になっていてきれい。
6位 パスキー&北海道医療大学
- 一番今までのYOSAKOIソーランぽい演出?でもこういうチームの上位進出は難しくなってきたなぁ。
- レベルは高いけど、少し衣装換えと小道具に頼りすぎかな?伊予漫才みたいでいいけど。
8位 笑"
9位 夢想漣えさし
- 枝幸町からの地方チーム
- ソーラン節の基本動作に忠実。動作の一つ一つが大きく、最後の打ち上げは圧巻であった。衣装の着こなしもいい。
10位 函館躍魂いさり火
- 構成の完成度は高いが、上半身で踊っている感が否めない。
落選 平岸天神
- 完全に演出の失敗だと思う。フォーメーションに懲りすぎ、踊りの一つ一つの形作りで他のチームから大きく後れを取っている。会場で見たときに上位入賞は難しいという失望感を受けたが、まあ入賞ぐらいはすると思ったが*1、それだけ周りのレベルが上がっているということか。非常に練習しているという印象は受けたから、ちょっと踊り手がかわいそう。でも、レベルが上がって練習しただけでは入賞できないということ。構成、演出がよりいっそう重要になってきた。