私のマスコミ批判

 私はよくマスコミを批判するコメントを書くが、それはマスコミが読者や視聴者と対等でなく、啓蒙や煽動の対象とした場合の反発であり、80年代的蜜月感覚が味わえる範囲ではマスコミは私の攻撃対象ではない。ある意味で2ちゃんねらーの感覚と同一のものも感じる。2ちゃんねらーは読者を啓蒙の対象としか見ていない朝日新聞に反発し、執拗までに朝日新聞を徹底的に攻撃している。また2ちゃんねるにおいて反韓国路線が決定付けられたのは、くしくも日韓友好の金字塔となったW杯の日韓共催であるのだが、政府・マスコミ・財界の徹底した友好ムードに対する反発であり、このネット世論保守系マスコミも含めて徹底的に無視したことが2ちゃんねらーの無意味までの反韓姿勢に拍車をかけたと言える。当然ながら、その後の保守系マスコミまで巻き込んで吹いた韓流の嵐にも2ちゃんねらーは反感を示した。
 しかし私はW杯や韓流に関しては自然とマスコミとの共犯関係が成立した。私の感覚の中にはブームを捏造し煽る生産者(マスコミ等)とそれに踊らされる消費者という対立概念はない。私の中の80年代的感覚がそうさせたと言っても過言ではない。私の中では徹して日本に対して好意を持っていない韓国が、圧倒的に敵意を持っている対象からラブコールが起きたらどういう反応を示すか、バラエティ番組的な興味もあった。