NHK記者の放火事件について

 またやっちゃったNHK
 ただ今回の件はNHKを叩いて済む問題ではなさそうだ。紅白プロデューサーの着服に続いてまたか!とNHKを叩いている人間はかなりお気楽な人間と言わざるを得ない!
 着服問題は受信料という公な資金が着服されたという面で極めて重大かつNHK特有の問題もあった。また横領・着服というリスクはどの企業も常にリスクを抱えており、当然どの企業もチェック体制を取っており、発覚しなかったことに対し企業のレベルを問われても仕方ない。
 しかし放火事件はどうか?まさか社員が放火する等と誰も考えないし、社員が放火をしないように社員教育やチェック体制等をとっている企業は皆無である。一流企業の社員は誇りを持っているから悪いことしないというのは、既に愛社精神という価値観が崩壊した今では期待すべくもない*1。企業は犯罪的傾向のある人間を採用しないということでしか抑止しようがないのである*2。しかも昔は中流以上で両親がいて学歴もある人間は犯罪を起こす確率が低いと信じられていたが、最近は裕福な家庭の生まれの者やいわゆるエリートと呼ばれる人の犯罪が目立っている。もはや俗人的要素で採用者を選別する意味は余りない。
 もはや企業に取って、社員が犯す犯罪は防ぎようのない事故としか言えなくなっているのではないか。NHKを叩いて喜んでいる人は、自分の会社の社員が本当に犯罪を犯す可能性はないのか考えた方がいい。自分のお気楽さに気付くはずだ。

 [蛇足なメモ]
 社員による犯罪の発生率を下げる最も確実な方法がある。それは社員をすべて女性にすることだ。女性の犯罪発生率は男性の1/3以下だからである。

*1:NHKの度重なる不祥事が職員の誇りを失わせ、犯罪を抑止する力がなくなったという可能性はあるが

*2:そのことが就職差別や犯罪歴のあるm人間の雇用を妨げになっているのであるが