SLニセコ号

 うっかりしていた。今週末澤柳氏が来札すると思っていたのに、実は来週の間違いであった。実は今日がSLニセコ号の運転最終日で、澤柳氏にはその撮影プランも予定に入れていたのだが、オジャンになってしまった。
 とりあえず予定が空いてしまったので、来週の下見を兼ねて車で中山峠経由で倶知安に向かった。
 SLニセコ号は全車指定席で、その指定席券の入手は至難の業だが、倶知安〜目名間は自由席になり、誰でも乗車可能である。お客様は様々で、SLを懐かしむ老夫婦、旅行会社に引率されたツアー客、お父さんの趣味に付き合わされていそうな家族連れ、もちろん鉄ヲタも多い。中にはクラシカルな車内でゴスロリ衣装を着て楽しんでいる女性もいた。

倶知安駅に進入するSLニセコ

 私は鉄ヲタのいない最後部の車両に乗り混んだが、雰囲気を楽しもうとカフェカーに言ったら、鉄ヲタの情報交換サロンと化していてまったく雰囲気がない。カフェカーの女性従業員は客車に合わせて大正ロマン風の衣装を着ているのだが、鉄ヲタに絡まれていて、まるでメイド喫茶のような様相。とりあえずコーヒーだけ買って席に戻って、70代と思われる老夫婦の方の昔の汽車旅のお話に耳を傾けた。
 ニセコから国道5号線経由で先回りし、SLの撮影を試みるが、倶知安で90分近く停車するので、時間が余ってしまう。とりあえずワイス温泉で一風呂浴びて銀山−然別間にある踏切で待ち伏せした。

既に薄暗くデジカメでは限界
銀山−然別

 撮影してすぐに、フルーツライン経由で蘭島駅の先にある陸橋に急いだ。この間SLは仁木、余市に停車するので、車を飛ばせば確実に追いつけるはずである。

やはり暗い。しかも逆向き運転で味気ない
蘭島−塩谷

 このポイントはその手の方には昔から有名で、澤柳氏を案内するために下見を兼ねて来た。しかしすごい人である。路肩駐車がびっしりと繋がり、国道5号線を迂回してフルーツラインを走ってきた一般ドライバーが不思議そうな顔をしてこのポイントを通過してゆく。