印象効果の可能性

 注意しないといけないのは、外国人が犯罪を犯すと、なぜかニュースに注目し印象に残りやすいという印象効果というものがある。これだけ毎日犯罪が起きていると、我々はわざわざニュースに注目しない訳だが、なぜか容疑者や被害者が外国人だと、無意識的に注目すると言われており、これを印象効果と呼ぶらしい。であるから、必要以上に我々の脳裏に外国人犯罪の印象が残りやすいという一面もある。確かに外国人犯罪は多いのであろうが、犯罪発生率とうデータはないので本当に外国人が危ないのかわからない。実は日本人の犯罪発生率と大差ないという意見もある。
 印象効果以上に悪質なのが選別効果である。教師、警察官、自衛官、公務員、あるいは東大卒の人間などが犯罪を犯すと、一般人ではニュースにならない場合でも恣意的に取り上げることがある。これを選別効果と言い、例えば「男性教師はエロ」といった誇張したステレオタイプが蔓延るのである。大衆の僻み根性に迎合したマスコミの悪事であって、私はこのような報道は大嫌いである。また安易にこのような報道に影響されるアホが意外に多いのも呆れる。
 外国人犯罪に関しては、マスコミも選別報道までは行っていないと思うが、ユーゴ紛争の時のように、マスコミが外国人憎悪を煽った先例があるので注意しないといけない。