『紅白』、『レコ大』効果でランキングアップ曲続出!

 オリコンのwebサイト「ORICON STYLE」(http://www.oricon.co.jp/)が9日発表した1月16日付オリコンシングルチャートで、年末の特別番組に出演・歌唱したことによる訴求効果でランクアップをしたアーティストが今年も多く目に付いた。

 大晦日恒例の2大歌番組といえば、NHK紅白歌合戦』とTBS『日本レコード大賞』。今年も、この番組に出演したアーティストのナンバーが年明け最初のランキングとなる1月16日付(集計期間:12月26日〜1月8日)でアップを見せた。

 まず大きく順位を上げたのは、『紅白歌合戦』初出場を果たしたAI。彼女の「Story」は、12月26日付(集計期間:12月12日〜18日)で77位だったものの、翌週1月2日付(集計期間:12月19日〜25日)で49位、そして最新の16日付では22位と上昇。年末に、その魅力的なソウルフルな歌声で多くの視聴者を魅了し、ランキングのアップにもつながった。

 その他の紅白出場組では、BoA「抱きしめる」、一青窈ハナミズキ」、五木ひろし「ふりむけば日本海」、スキマスイッチ全力少年」、DREAMS COME TRUE「何度でも」などが大きく順位を伸ばした。

 毎年の現象なので特筆すべきことではないのだが…。
 この効果があるから、歌手はなんとしてでも紅白歌合戦で新曲を歌いたい。しかし紅白歌合戦で大して売れていない新曲を歌われると大物歌手と雖も視聴率に悪影響を与えかねないジレンマがある。
 紅白歌合戦はプロモーションの場ではないのだから、紅白出場歌手決定時点でヒットしていない曲は歌う資格がないとは思うのだが。
 それにしても演歌歌手で今年唯一新曲を歌うことが許された五木ひろしは、後半戦最低視聴率という不名誉な汚名を着せられたが、それでも十分プロモーションができて結果オーライ。ベテランなのにトップバッターで昔の曲を歌わされた上に、番組通しての最低視聴率まで記録した細川たかしは何とも惨めである。