根強い堀江擁護エントリー

 とうとうホリエモンが逮捕され、堀江容疑者となった。
ライブドア事件に関してはいろりろな角度のエントリーがあるので面白いのではあるが、堀江擁護が根強いことに驚かされる。元々ブロガーという層が堀江的なものを支持する層に近接していたというのもあるだろう。今まで堀江社長に期待していたのに、掌を返すように批判するのも自己嫌悪に陥るだけという気持ちもあるのかも知れない。
 ただ「大した問題じゃない」とか「そんなに悪くない」という意見はいかがなものか。どうも日本人の多くは傷害や強盗といった一般犯罪に関して感情的に反応するのに、経済犯罪等の知能犯に甘い*1気がする。単に一般犯罪が身近でわかり易いのに比べて、知能犯に関しては何が悪いのかよく判らないからであろう。殺人罪でも懲役5年で済む人*2もいれば、詐欺罪で懲役8年の人もいるわけで、いわゆる「知能犯に甘い人」はこういう現実を理解できないのではないか?
 先進国になればなる程、知能犯罪の割合が増えるわけで、一般犯罪だけを犯罪と思い込むような後進国思考回路を持っている方々はもう少し世間を知るべきだ。

*1:敢えてエントリーは晒さないが、殺人罪では容疑段階から感情的に容疑者を死刑にしろと言っていた人間が、急に堀江氏の件になると推定無罪の原則を持ち出すリベラリストに変身して、堀江容疑者を犯罪者扱いするマスコミへの憎悪を顕にするものもあった。

*2:介護疲れ殺人などのケースでは殺人罪でも執行猶予が付くことさえある。