とりあえず反省して謝るべき

 堀江容疑者時代の寵児として持ち上げた、政治家、経団連、マスコミはとりあえず反省して誤るべきである。法令違反を犯しているとは気付かなかったとか様々な言い分はあるであろうが、「政治家」「経団連」「マスコミ」が彼を持ち上げることによってライブドア或いは堀江氏の社会的認知度が高められたのは事実である。これらの機関にはいわゆる「お墨付き」効果を与える権威が備わっているのであるから、その責任は免れない。
 テレビで尾道市民のインタビューが放映されていたが、実は先の総選挙で堀江氏に投票していたのは若者ばかりでないのである。年配の昔からの自民党支持者もかなり堀江氏に投票しているのである。これらの人は武部幹事長竹中大臣の話を聞いて、マネーゲームM&A等に違和感を持ちつつも、これからはこういう時代なのだから受け入れなければいけないと思って堀江候補者に投票*1しているのである。与党幹部や閣僚が彼を支持することによって、秩序やルールを重視する旧保守層マインドチェンジさせる*2の効果があった。
 マスコミもいただけない。最も最近は多くの人は既にマスコミなんていい加減で信用できないと百も承知で、今更期待などしていないのではあるが。とりあえず堀江氏を時代の寵児として持て囃したコメンテーターが今何を言っているか注視する必要がある。自分の発言に責任を持てないマスコミ人は徹底的に糾弾されるべきであろう。
 ただ謝ればいいのである。「拙速であった、判断を誤った」と。大人が反省しない社会が子供に悪影響を与える。

*1:お上に従順すぎる有権者も考えものだが

*2:2005年総選挙は穏健な保守層に新自由主義洗脳する政治運動の側面もあった。