X染色体の土着性、Y染色体の征服性

 この話をすると八木秀次と同列と思われるの、あまりしたくなかったのだが。小話を。
女系の遺伝子はよく土着遺伝子、男系の遺伝子を征服遺伝子とも言われる。
 古代史は首族の制服の歴史であり、長距離の移動や航海は男子のみで行われ、戦いで勝った首族は敵の男を皆殺しにし、女子を略奪したのである。
 基本的に女系の遺伝子は土着性が強く、男系の遺伝子は遠隔地からの征服民の遺伝子の確率が高い。
 日本においても古代に弥生人の襲来や、朝鮮半島からの大量の渡来人の事実があり、多くの場合男子中心の渡来であった。我々日本人の遺伝子も男系を辿れば大陸に、女系を辿れば古くから日本列島に存在した遺伝子に行き着く可能性が高いのである。
 民族の血統的正統性と男系の正統性は、極めて矛盾する概念なのである。
そもそも古代アジアには母系社会を築く種族が多かった。男系という概念は征服民族が征服地での支配を正当化するために持ち込まれた概念である。
 もちろん天皇家も例外ではない。