滋賀県の幼児殺人事件について

 犯行が外国籍の人によるものであったことを強調しない。そのことを論じないのが報道人の紳士的規範となっているので、ニュースや新聞でもできるだけ児童虐待などと同様の子供の安全にカテゴライズしようとの姿勢が見られる。
 しかし本音重視のネット世論では、不法入国者の犯罪と同じ外国人犯罪の問題にカテゴライズする意見が目立つ。実施には鄭容疑者は不法入国者ではないので、カテゴライズとしては聊か乱暴である。カテゴライズする人間は、石原都知事のように中国人=犯罪者のDNAといった極端なレイシズムを持ち出さないといけない。
 だが、差別的な主張をして快感を得るようなヘタレウヨでなくても、一般人もこの犯罪は差別に駆り立てるのに十分である。たとえば外国人の多い地区の幼稚園に通わせたくないという親が出てきたり、外国人の子供が入学すると園児が集まらなくなると暗に差別をする私立幼稚園も出てくるであろう。