続.差別は数学

 この「差別は数学だ」というエントリーについて様々なコメントをいただいている。
コメントにも書いているがいくつか要点整理を追記する。

差別という言葉、即悪ではない。

 差別という言葉は大方ネガティブな場面で用いられるが、ある基準で優劣をつけること事態は即悪ではない。問題はある基準での優劣を拡大して優劣を論じたり、別の次元の優劣との相関関係を主張する場合に「差別」という問題が生じる。

統計的に求められる相関をどう捉えるか?

 例えば所得階層別、人種別の犯罪発生率の統計を取ると、所得が低い人程犯罪発生率が高い、或いは黒人の犯罪発生率が高いという結果が赤裸々に出てしまう。それに基づいて、リスク回避のためにそれらを回避する行為が発生する。
 しかし、性別の犯罪発生率のデータを取ると、極端までにも男性の方が高い結果が出る。にもかかわらずリスク回避のために女性が男性を避けることはほとんど起こりえないのである。この違いはないか?単純な話である。