野党に失敗は許されない

 野党といっても民主党のことだが。
 与党が分裂するといったケースを除いて、普通政権交代が起こる可能性は、与党が失策をし、野党が政権を担える良い状態の時だけである。どんなに野党が素晴らしくても与党に失策がなければ政権交代は起こらないし、与党が失策しても、野党もダメだったら政権交代は起こらない。その意味で与党が×な時に自滅してしまった民主党の責任は思い。
 与党(というか内閣総理大臣)というのは解散権という伝家の宝刀を持っている。与党が失策した時は挽回策を講じて支持率が上がってから解散できるので、世界的にも政権交代というのはなかなか起こらず、10年〜15年に1度政権交代が起こればいい方だ。
 民主主義の紳士協定で、こういう行動はまず為されないが、与党の支持率が高い状態で野党にミスが生じた時に解散権を行使されることもあり得る。そうしたらそうなるか? 野党が壊滅し、与党が議席の大部分を独占することも可能なのである。
 今回は解散直後であるし、自民党もいい状況ではないので解散はある得ないが。
 野党はそういったリスクも考えて、責任ある行動が求められる。