〔紀行〕網走から根室・屈斜路

網走駅6:41(4723D)1007釧路駅

オホーツク9号で網走に着いた後、釧網本線始発列車まで少し時間があるのであ、網走駅の駅そばで腹ごしらえ。網走駅は日曜日であるものの、北見方面の始発列車と釧網本線の始発列車を待つ乗客でそこそこ混雑。釧網本線の始発列車は流氷が全く消えてしまった今年であるが、知床観光の人が多いのか20人程の乗客がいた。本当は北浜辺りで車窓から流氷を拝もうと思っていたのだが、見事までに流氷はない。知床斜里駅で半数程の乗客が下車し車内が閑散としてきたが、緑−川湯温泉の最閑散区間を超える人は思ったより多い。
川湯温泉駅から少しづつ乗客が増え、塘路駅からは立ち客も出た。1泊して買える観光客が多いのであろう。
 釧路で1時間程乗換時間があったので、ステーションギャラリーで佐々木英松の企画展を見た後、駅構内のクイックマッサージに行き時間を潰す。
 根室行きの快速「ノサップ」に乗ろうとしたら、隣に「SL雪の湿原」号が止まっていた。ニセコ号で使用されるC11だ。

釧路駅11:03(快速ノサップ 3631D)1309根室

 快速ノサップ号はかつての急行「ノサップ」の格下げで、主要駅のみ停車の俊足DC列車だが、単行ワンマンの実にローカルな編成。根室駅に着いた瞬間に私のJR北海道区間完乗達成。
 根室駅で1時間半程時間がある。納沙布岬に行く時間はないので、駅近くにある料理屋でかに定食を食べる。

根室駅前ターミナル14:50(根室交通)16:21中標津ターミナル

 根室から中標津空港への連絡バスは中型のハイデッカータイプのバスだ。一応丘珠空港行きの便に接続しているバスだが乗客は6名のみ。空港連絡バスといいながら途中停留所は多い。ただし乗客がいないので実質ノンストップ。途中JRの厚床駅に寄るが乗客なし。厚床駅と中標津ターミナルは別に旧標津線代替バスが走っているが、空港連絡バスもこの区間で補助的役割を担っているようだ。ここから国道243号線を北上し、別海方面へ向かう。途中標津線の別海駅跡地に出来たプラット別海に立ち寄るが乗客なし。そのまま道道を北上し中標津町内に入る。中標津ターミナルで私の他1名下車。中標津ターミナルも標津線の駅跡地にできたターミナルでプラットホームが6番線まである立派なものだ。バスが同時に6台来ることはあり得ないのに。標津線廃止の見返りに大量の補助金が投下されたのであろうか、鈴木宗男の旧選挙区を侮ってはいけない。
 中標津ターミナルでは日曜日なのに15名程の乗客が待合室にいたが、ほとんどが16:55発の厚床行きの客だ。

中標津ターミナル16:46(阿寒バス)18:10 1650円

 標茶行きは全くの路線バスタイプ。しかしLED表示の行先案内が装備されており、代替バスの潤沢な補助振りが窺われる。しかし乗客は2名のみ。途中で高校生が6人乗ってきたものの、西春別ターミナル(これも立派)までにすべて下車してしまい、標茶まで私1名のみ。日曜日とは言え補助金が打ち切りとなってしまえば普通の路線バスとしても存続が厳しいのではないか?

標茶駅18:19(4742D)18:45摩周駅

 代替バスは鉄道との乗り継ぎがいい。良すぎて夕食を買う時間がないので、駅前のスーパーに急ぐ。標茶で5名程の乗客が下車したが、乗客は私のみの貸切。日曜日の夜とは言え何たることか、バスの乗客が1名なのを驚いている場合ではない。非常に厳しい経営環境を見せ付けられた。釧網線も来週のダイヤ改正で大幅な減便が予定されているようである。

今晩は屈斜路原野YHに1泊。今日は他に宿泊客がなく貸切状態。夜8時過ぎにペアレントさんに湖畔の露天風呂に連れて行ってもらった。写真で見たことはあるが、温泉のすぐ横で白鳥が羽根を休めている。
夜はユースにあるバーでカクテルと自家製スモークサーモンを頼む。ペアレントさんが中島みゆきのファンらしく、ギターで中島みゆきの「世情」を弾いていたら、ヘルパーの水野君からギターを貰うことになった。このギターは流浪の旅人から旅人に手渡りで伝えられているものらしい。水野君はギターは弾けないし、今月末に岐阜に帰ってしまうので貰い手に困っていたみたいだ。
その後、水野君とおじいさん(ペアレントさんの親父さん)とダーツゲームに興じる。