印象効果

 データも何もない状態で外国人は犯罪を犯すというバイアスが生まれるのはなぜか?
 バイアスが生じるのは人間である以上止むを得ないとしても、印象効果の可能性が高い。これは外国人に限らず、例えば水商売の人や土木作業員は犯罪を犯すというバイアスを持っていたとしよう。これらの属性の人間が犯罪が報道される度に「やっぱりね」という印象が蓄積され、更にバイアスが高まるのである。そして自分のバイアス外の人間による犯罪は不思議なまでに印象に残らないのである。
 よく永住外国人による犯罪で日本名報道がされることがあるが、これは報道が印象効果を助長する宿命を負っている自覚による賢者の知恵である。外国人犯罪の危険を煽りたい人はこの件でよくマスコミ批判を行うが、マスコミにとって無根拠な煽りはモラル違反である。データにより冷静に外国人犯罪を分析するのであれば許されるが。