90年代宝島言説はネット右翼の源泉か?

http://nwatch.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_1d36.html
 こういう言説は多い。
 宮台氏的に言えば、亜エリートの代表が宝島であり、亜エリートがエリートによる「良識」を批判するエネルギーが爆発したのが90年代であった。
 しかし忘れて困るのは、そもそもエリートと規定されたマスコミ自体が超エリート集団である官僚組織を中心とした権力機構に対するルサンチマン的存在であることだ。マスコミ人は東大文Ⅲや早稲田出身者が多く、ほとんどが文1出身者である官僚に対して強いコンプレックスを持っている。日本には2大政党制はなく、よくマスコミが野党の代わりであったといわれるが、超エリート集団に対するエリート集団のリベンジマッチでもあった。そこに自民党の名前も野党の名前もない。実質的に政治を方向付けていたのが官僚であることを誰もが知っているからだ。
 この二項対立に90年代以降、第三項が登場したという見方もできなくない。しかし実態は超エリートとエリートと亜エリートの戦いに、一井の市民が代理戦争させているだけの構造ではないのか?

超エリート



東大文Ⅰ

高級官僚

迎合↑

東大文Ⅱ 他

エリート

企業人









ルサンチマン

エリート

東大文Ⅲ

早稲田卒

マスコミ



影響

80年代以前の市民









ルサンチマン

亜エリート



2流大学卒

2流マスコミ



影響

ネットウヨ