出たもの勝ちか?

 昨年の総選挙以来、とにかく何でもいいからメディアの露出が多いもの勝ちだと言われている。その真贋は定かではないが、さっそく小沢一郎はじめ民主党議員がメディアに出まくりである。
 ただまもなくマスコミはポスト小泉一色となり、野党議員の出る幕などなくなると思われるのだが。
 ただ気になるのは小沢一郎の歯切れのいいこと。靖国問題など他の議員がお茶を濁すような問題もズバズバと答える。このような政治家は非常にマスコミ受けがいい。
 菅直人橋本龍太郎が親中的な行動を取ると、すぐにネットウヨから売国奴の罵声が飛ぶが、小沢一郎が同じようなことをしても罵声が飛びにくい。これは不思議である。この人の行動は一見国益を損なうように見せかけてもっと大きな利益を勝ち取る田中角栄のDNAが残っているような気もする。今の自民党にはそのDNAを軽視するきらいがあって、官邸主導の外交は目先の利益にとらわれている感がある。
 もちろんお手並み拝見といったところではあるが、これはポスト小泉に影響し、安部晋三を始め、はきりとしたとした答えを求められるようになることは間違いない。