鹿島鉄道他

kechack2006-05-05

 カナダ帰りの澤柳氏と廃止が噂される鹿島鉄道に乗りに行く。
 とは言っても、まずは取手駅から関東鉄道常総線で下館へ。途中守谷駅始発の快速下館行きに乗り換える。この列車はTX開業時から運行されたもので、守谷−下館間は水海道、石下、下妻のみ停車の40分という俊足を誇る。田園の中の貧弱な路盤を揺れながら走り抜ける。
 下館で昼食を取ろうとしたが、駅前のあまりにもの寂れ方を見てすぐに1本前の水戸線水戸駅に向かうというプランに変更。水戸線の運行本数は1時間に1本と関東鉄道常総線より少ないが、4両編成の電車はそこそこ混雑していて、立ち客もいた。
 水戸駅の駅ビルで昼食を済ませ、鹿島臨海鉄道に乗り込む。2両編成の気動車はそこそこ混雑であったが、大洗で大半が下車してしまい、空いた気動車は太平洋から少し離れた退屈な平野部を疾走。退屈な風景が眠気を誘う。
 新鉾田駅から鹿島鉄道の鉾田駅まで歩く。北関東にありかちな元気のない中心市街地の典型みたいな風景の中を15分と歩く。鉾田駅は市街地が終わりそうな場所にあった、もう20年以上前に廃業したと思われるガソリンスタンドがあり、更につい最近まで営業していたと思われるセブンイレブンも廃業し、目を覆うような退廃した風景の中にその駅はあった。
 駅舎内はそうもそれ系の人間ばかりの姿が目立ち、三脚やらジュラルミンケースが所狭しと並ぶ異様な風景。廃止が決まった訳ではないのに、なんと言う光景か?私鉄の駅には珍しく、駅構内に駅そば屋があり、なぜか鯛焼きを売っていたので一つ買ってみる。そんなこんなしているうちに石岡行きのDCが入線。これはまた年期の入った車で、乗り心地もよくない。*1
 単行の気動車、結局それ系の人間ばかり乗せて出発。馬力がないようで、緩い勾配もけたたましいエンジン音を唸らせて走る。石岡までわずか20㎞だが、玉造を回り道して凡そ1時間かけて走る。

*1:乗り鉄にはたまらないのであろう