親の所得で学力に差?「YES」が75%

 読売新聞社の「教育」に関する全国世論調査(面接方式)で、親の経済力の差によって子供の学力格差も広がっていると感じている人が75%に上った。
 格差社会の拡大が指摘されているが、所得の格差が教育環境を左右し、子供の学力格差につながっているとの意識を多くの人が持っていることが分かった。
 また、最近の子供の学力が以前に比べ低下していると思う人は6割以上に上った。小学校からの英語教育必修化に賛成する人は67%だった。
 5/28 読売新聞

良い学校に行くためにはお金が必要。だから経済力が学力に比例というロジックも嘘ではない。
しかし、昭和の時代までは、親は中卒で集団就職で上京し、苦労しながらも、子供には苦労させたくない*1と思い高い教育を受けさせている人も少なくなかった。
 どうも最近の低所得の親は、子供の代に上昇させようという意欲もなくなってしまったのでないか。お前は俺の子供だから馬鹿に決まっている!と言われてしまえば身も蓋もないのだが、それに近い意識かも知れない。
 それとも一所懸命勉強して、いい会社に入ったのに、その会社が倒産したか、リストラされた可哀想なお父さんだとしたら、子供は勉強なんて何の役にも立たないと思ってしまうのか。
 そういうお父さんも、子供には自分と同じ苦労をさせないように何か忠告すべきなのだろうが、70年代から80年代は、とりあえず勉強していい大学に行くという安全牌があったのだが、今はそれも安全な牌はない。確実な安全牌がない時代に子供の教育をどうするかというのは非常に難しい。とりあえず勉強するに越したことはないのだが……。

*1:苦労した人ほど子供には苦労させたくないと考えるものだが、実はそれも良くない面もあるのだが。