選挙は結果が8割

 結局選挙は結果なんだよね。宮崎県の東国原知事当選の時は、2chmixiなどで宮崎県民を小馬鹿にした書き込みに溢れていたが、連日のテレビ報道で、東国原知事や宮崎県民をバカにするのは旬でないような雰囲気が形成され、このような言論は急速に沈静化し、青島幸男横山ノックらによってネガティブなイメージが染み付いていた無党派有名人知事有用論が復活してしまった。
 先週末の愛知県知事選挙と北九州市長選挙はどうであろうか。私は民主党の柳沢発言を攻める戦略は少しやり過ぎで逆効果ではとの印象を持っていて、確かにブログたミクシー内の世論もその傾向が強かったが、どうも少し違っていたようだ。
 柳沢発言については、思った以上にサイレントマジョリティーにかなり不評を買っていると見たほうがいい。また内容がセンシティブな分、拒否反応が強く、自民党にショックを与えたいという積極的動機に成りやすい。自民党は柳沢発言に関する野党の攻撃をかわすために、審議拒否をしている野党の攻撃に出た。これはピンチをチャンスに変える巧い攻撃で私も結構有効な攻め手だと感心していたのだが、選挙結果にはそれ程影響しなかったようだ。やはり審議拒否というのは所詮一時の選挙戦術の問題で、それが理由で野党はダメだから自民党に入れようという積極的動機にはなり得ないのであろう。
 民主党は「揚げ足とりなんてするな!」といった優等生的な識者の意見を聞いて穏健な戦術を取っていたら、逆にここまで票は伸びなかったであろう。優等生的な対応で選挙に勝てなかった岡田克也元代表に比べると、小沢一郎というのは経験豊富な分、そこらの評論家より読みができる政治家であるようだ。ただ流石に潮目が近い、いい加減軌道を調整しないと落とし穴に落ちるだろう*1

*1:これも優等生的意見かも知れないが