浅間尾根

 天気が良く、暖かかったので久しぶりに山登りに行くことに。前日札幌から一睡もせずに帰って来て、うっかり寝坊してしまい、慌てて食事をして家を出たのは1時、中央高速を飛ばして相模湖ICで降りて上野原経由で檜原村に入り、浅間尾根登山道入口にある温泉宿に2時半に到着。
 暗くなる前に下山しなければならないので、急いでキツイ坂道を登り、20分ほどで尾根にたどり着く。ここからはかなり平坦な尾根道で、途中のコブも道は巻いて高低差をできるだけない道付けになっており、最近できた登山道でなくこれが古の道であることを物語る。
 檜原村の各集落は近世までは険しい川沿いには道が拓かれておらず、この尾根道で川沿いの狭い平地にある各集落が結ばれていた。この道は近世まで檜原の幹線道だったのである。更に中世はこの道が甲州へのメインストリートであったと言われており、中甲州街道との名もある。道沿いには石碑や庚申塚などが至る所に見かける。出発してから1時間半程で茶屋(休業中)に到着し、舗装道路になる。時坂峠から舗装道路から別れ昔ながらの道を、山の斜面に続く集落の庭先をかずめながら下り、払沢滝入口に下りる。
 時間は5時を回り、少し薄く暗くなってきたので、滝を見るのは失敬して、数馬行きのバスまで一時間弱あったので、バス停そばのラーメン屋で軽く腹ごしらえ。
 数馬行きのバスで20分ほど南秋川沿いに登り、浅間尾根登山道入口バス停で下車。ここから浅間湯まで暗い夜道を10分ほど登らなければならない。外灯もなく月明りで反射した白いコンクリート舗装が頼りだ。星がきれいで、正面にオリオン座の三ツ星以外の更に小さな星まで見えたのが救いであった。
 温泉宿に付きお湯をいただいたが、せっかくなので川魚の定食をいただいた。もう食事の時間は終わりだったようだが、宿泊客と同じメニューのお食事を出していただけた。