王者の品格の欠片もない与党

泥仕合避けよ」と批判相次ぐ=菅氏攻撃の「年金ビラ」に 自民 6/5時事通信
 5日の自民党副幹事長会議で、同党が年金記録漏れ問題に関し「基礎年金番号導入時の厚相は菅直人民主党代表代行」などと宣伝するビラを配布していることについて「菅氏1人を攻撃することに意味があるのか」「泥仕合をやってもしょうがない」などの批判が相次いだ。
 ビラは、同問題への政府・与党の対策を説明することを目的に、自民党が10万部作成。先週末から都道府県連などに配布している。しかし、菅氏や民主党を批判する記述には、自民党内からも「責任を押し付けている」との声が噴出。森喜朗元首相も4日の講演で「みっともない」と苦言を呈していた。

 立法府での活動に限られる野党と行政府を掌握できる与党では立場が大きく異なる。与党には常に批判を受けて立つ王者の風格が求められると思う。
 与党は色々な政策を遂行できる権利を有しているのであるから、具体的にどのような政治をやるのか大いにアピールすればいい。政策を出したとしても仮に政権を取ればという仮定法でしかモノが言えず、多くは与党の監視役となるしかない野党とは立場が異なる。
 この下品なアジビラを作ったのは片山さつき広報局長のようで、まるでそれがわかっていない。誰か与党とはどうゆものか教えてやるべきと思ったが、肝心の中川幹事長は「このビラに書かれていることは事実」と片山さつきを擁護。
 とく考えたら中川幹事長のブログ「トゥデイズアイ」ってのは酷いよね。与党の幹事長のクセに内容の半分以上が民主党の批判に割かれている。与党なんだから明日の日本を語れ!と思うが、そういう内容はゼロ。片山さつきを非難する以前に、中川幹事長が自民党を劣化させているのが明らかだ。

中川幹事長のブログ「トゥデイズアイ」の目次



 半分以上が民主党の批判。せっかく与党なのに日本の明日を語ろうとしない

 私の知っている限り、自民党が野党へのネガティブキャンペーンを組織くるみでやったのは、宇野内閣時代に自民党リクルート、消費税、宇野総理の愛人問題の三重苦でどうにもならない時に、週刊文春と共闘して当時の社会党土井たか子委員長のパチンコ疑惑のキャンペーンをやった時ぐらいでは?ようは相当苦しい時しかやらないもの。