安倍内閣と少子化問題

  • 「安倍構想」方針不明で省庁動けず 8/27毎日

 コメント欄でid:jt_noSkeさんは「働く女性の支援、家族政策重視、両方やりゃいい」とおっしゃっている。確かに両立できるケースもあるが、特に乳児保育に関しては意見が対立し、家族重視派は3歳児信仰が強く、乳児保育支援への財政出動事態に反対している。
 私は「安倍カラーを出したことが敗因」という参院選総括にはちょっと懐疑的ではあるが、ネオリベと保守的家族感を同時に打ち出したことが明らかに敗因であったと断言できる。
 それについては7/11のエントリー「一聴の価値のあるフェミウヨ少子化議論」で言及した通りである。ネオリベと保守的家族感の強要が同時に行われれば急激な少子化が進むであろう。妻が子供が3歳になるまで育児に専念し、経済的にそれを支えられる世帯がどれでけあるであろうか?子供が二人以上生まれれば、妻は5年6年と育児に専念せねばならない。
 3歳児信仰を具現化したいのであれば、世帯主たる夫に十分な給与を与える政策を施さなければならない。しかし安倍政権の政策では労働者に賃金は低いままである。
 少なくとも、育児支援を充実させるか、労働者の所得を上げるか決断すべきだ。両方に逆行する安倍政権は最低最悪と言う他ない。