なぜナベツネは大連立を画策するのか?

 本日、福田総理が民主党代表の小沢一郎に連立参加を呼びかけ、結果的に断ったようだ。
大連立論は参院選後から囁かれ、その声の主は主に中曽根、森の首相経験者や武部、中川の幹事長経験者などの自民党ベテラン議員と読売新聞社主の渡辺恒雄であった。民主党の中にも、もう野党暮らしにウンザリしていて一刻も早く政権に参画したいと思っている輩が少しはいると思っていたが、少なくとも現幹部の中には皆無のようだ。
 ところでなぜナベツネは大連立などを画策するのか? 政権が安定していることを喜ぶのは主に財界や個人投資家であり、マスコミにとっては全く面白い話ではない。マスコミは常に政局含みの方がお腹いっぱいのはずだ。以下仮説である。

  1. 古い政治へのノスタルジー
    与野党が国会の場で公然と議論するような政治に対応できない。ナベツネ自身が記者上がりなので、政治家に近づいて、密室で起こっている政治の動きをつぶさにキャッチするのような報道に愛着がある。大連合によって与党内の密室協議で政治が動くような体制に回帰してこそ、体制に近づいて情報を取ることを得意とする読売新聞の真骨頂が発揮できると思っている。
  2. フィクサー願望
    新聞記者的な感覚を卒業しており、とにかくフィクサーとして政治の裏で暗躍したいだけ。