日本の中華料理界は本場を凌駕することを目指すべき 

 毒ギョウザ問題で、日本国内の中華街が風評被害に遭っているらしい。ただこれらの報道がスポーツ紙中心なので実態は定かでない。スポーツ紙はきちんと取材せずに「恐らくそのような状況になっているであろう」という憶測で記事を書くからである。暫くしたら統計的裏づけのあるニュースが出てくるであろう。
 中華街が不振か否かは別として、日本の中華街は毒ギョウザ事件をチャンスと捉えるべきである。問題になっているのは中国産食品であって、中華料理が問題になっている訳ではない。中国産食品を避けて旨い中華料理を食べたいというニーズを満たせるのは、むしろ日本にある中華街ではないか?
 欧米から中華料理を食べに中国ではなく、日本に来るという光景があっても構わない。例えばベルギーは近年「ベルギーのフランス料理は旨い」というのが定説になり、本場パリを凌ぐほどの人気である。本場中国の中華料理が食材問題で停滞している間に、日本は安全で旨い中華料理が食べられる国として、本場中国を凌駕する心意気を持ってもいいのではないか?