マスコミが喜ぶ祭り、ブロガーが喜ぶ祭り

 昨日のエントリーでマスコミに報道されたモノ勝ちだみたいな話をした。ではマスコミはどうのようなネタを喜ぶのか。
 これは新聞やテレビの報道部などと、雑誌やテレビのワイドショーなどで異なる。前者はとにかく日本の政治の流れが財政出動型に流れているのを止めたくて仕方ない。新自由主義よ再びというより、前者のマスコミが最も好きなのが与謝野氏のような税制再建路線だ。少し前、民主党代表選挙を行なうべきとさんざんマスコミが騒いでいたのは、財政出動色の濃い小沢路線を軌道修正させ、2000年代前半の民主党に軌道修正して欲しいのだ。
 自民党総裁選でも、マスコミは麻生太郎財政出動路線を嫌悪している。対抗馬が出てこの路線が変更されるのを望んでいる。上げ潮派財政再建派ほど評価されていないが、財政出動路線よりマシなので、対抗馬が登場すればマスコミは歓迎する。仮に麻生太郎が敗れて財政再建路線の総裁が誕生したら、マスコミは朝日・毎日まで含めて反民主・親自民報道になるであろう。
 後者の雑誌やワイドショーは、小池百合子石原伸晃が出れば喜ぶ。政策なんてどうでもいい。
 ただマスコミの影響力の低下は否めない。最近では道路特定財源暫定税率の失効を朝日・毎日も含めて批判したが、国民は歓迎した。マスコミの論調のKY化はかなり顕著になりつつある。はっきり言って消費税アップを公言する政治家を評価するなんてのは、余裕のある高所得者の戯言である。
 マスコミがダメダメな現況で期待されるブログであるが。これも相変わらずである。ブログの政治的影響力はタカが知れているというのは既に証明済み。影響力があれば今頃、維新政党新風9条ネット議席を持っているはずだ。最近でも麻生太郎真正保守路線の再建を期待するようなズレたエントリーが散見される。国民の関心は、自分たちの政策に密着した経済政策や社会保障などにある。イデオロギーやら歴史認識やら教育やらウヨサヨした話なんてしている余裕などないのだ。それに最初から公明党推薦で出馬している麻生太郎に保守色の強い政策なんて期待できる訳がない。既にキンタマを握られいるのだから。麻生太郎にできるのは財政出動型の政治と企業や投資化有利の税制改正だけでしょう。ネットウヨ坊はそれくらい理解した方がいいと思う。