村山談話、河野談話は誰も覆せない

 村山談話河野談話に反対と言う輩は多いが、誰もこれを覆す方法を提示できていない。なぜできないかと言えば簡単で、一つは日中関係を良好に保つことが、日本経済にとって極めて重要で、経済界をスポンサーとしている自民党が政権を担っている以上は日中関係を停滞させる政策は取りにくい。もう一つはアメリカの日本の歴史修正主義に対する警戒心が強い、つまり彼らを野放しにすると最終的には反米になるという疑念から、歴史認識で日本が先鋭的な態度を取ると、国際的に孤立する可能性が高いかたである。
 これらの問題を克服して、尚村山談話河野談話を覆せる工程表を提示できる者は誰もいない。保守派の人でも、村山談話河野談話は追認するしかないと思っている人が多い。特に右派でもエリートになればなるほどどの傾向が強い。
 ようは頭のいい人で、村山談話河野談話を覆せると思っている人がほとんどいないので、一部のバカな人たちが、出口戦略のない言論オナニーとしての村山談話河野談話否定ごっこをやっているだけなのではないか。結局、問題発言をしたとして、またバカな人がクビになって、ネットウヨのフラストレーションが溜まるという循環を半永久的に続けてゆくのであろう。
 どうしても覆したいのであれば、経済を犠牲にしても歴史を見直すという覚悟で極右政党でも作り、不動産業や運輸業といったドメスティックな産業の経営者をスポンサーにして政権獲得でも目指してもらうしかないだろう。