血と骨

 前から公開を楽しみにしていた映画だ。
 個人的には暴力を肯定する否定するにかかわらず、暴力的な表現の多い映画は好きではないのだが、映画人が暴力にこどわる気持ちは少しはわかる気がする。人間を描く上で暴力は避けて通れず、暴力は決して動物的領域ではなく、人間的な領域に存在すると感じる。
 この映画における暴力については未消化なので、言及は避けるが、セットメイキングやメイクアップ等、ディテールの部分で非常に完成度の高い映画だと関心させられた。職人的なこだわりに関心させらた。