整備新幹線

政府・与党は16日、整備新幹線計画の見直しについて検討委員会を開き、北海道など3区間を来年度新規着工し、うち北海道、北陸の2区間については2014〜15年度開業を目指すことを決めた。また、来年度の新幹線関係予算は国費706億円(前年度686億円)、総事業費は2195億円とすることで合意した。
 とまあ何たる愚行か!しかも増税が決まったと同じタイミングで、このような政治判断をするとは……。
 政府批判は多くの人が行っているので置いておいて、このニュースに関するマスコミの態度を糾弾したい!地方の公共事業に関しては、昔から地方紙は「待望の○○」などと文字を踊らし、全国紙は批判的な記事を書くのが常で、世論の乖離を象徴するトピックスである。特に日経新聞は地方への公共投資に関しては辛辣な記事を書くので、地方の政治家か経済界にはアンチ日経が非常に多い。私が一番批判したいのは、いわゆる全国紙である、朝日新聞と読売新聞しか見ていないが、政治面、経済面はやや批判的なトーン、地方版には歓迎的なトーンと日和見的なのである。支局のポリシーを大事にしているようで一見民主的かもしれないが、なんだか腑に落ちない。読者に迎合する新聞なんていらない。読者が嫌がる記事を堂々と書いてみらいたいもんだ。
 あと批判したいのが民主党民主党自民党ほど整備新幹線建設に熱心でなければ、反対も言わない。細かく見れば、都市選出議員の中に反対している人もいれば、函館みたいに常に民主党議員が当選し続けて、誘致運動の先鋒に立っている人もいるのであるが、なんだか腑に落ちない。これじゃあ積極派も反対派の支持も得られないのではないか。
 日経新聞ばりに投資を大都市に集中させろと主張する政党があれば面白いが、まあ二大政党制の流れの中では難しいのか?